2022年8月10日
Udemy、日本と世界中のオンライン学習者が「最も学んでいるスキル」を発表
Udemyは9日、「2022年第2四半期 ワークプレイス・ラーニングインデックス」を発表し、テクノロジースキルとパワースキルで、日本および世界中のオンライン学習者が最も学んでいるスキルを明らかにした。
それによると、日本で最も人気だったスキルは「英語(語彙)」で前期比538%増。多くの企業で、社内公用語の英語化や事業のグローバル化が増えているのに加え、コロナによる渡航制限が解除され、海外出張の機会増加で英語を使う可能性が高まり、需要が増えたことなどが推測できる。
英語関連の語学スキルは、今期グローバルでも72%需要が増加しており、英語を母国語としない他の国を見てみると、オランダでは「英文法」が前期比67%増で3位、フランスでは「英会話」が51%で7位、インドネシアでは「英語」が91%で1位だった。
日本では、第2位に「チームワーク」(前期比370%増)、第4位に「ビジネスプロポーザル」(310%増)、第8位に「戦略的思考」(184%増)など、変化の激しい時代に対応するための考え方、振る舞い方に関連したパワースキル関連の学びが、他のマーケットと比べて特に多く上位にランクインした。
また、専門的知識や技術のテクノロジースキルでは、ブラウザー上で簡単にデザインができ、チーム作業も可能なデザインツール「Figma」が5位、Microsoftのデジタルノートブック「OneNote」が7位だった。
いずれも、共有機能もあり、保存データをチームで共有したり、アイデアをみんなで書き込むこともできるソフト。リモートワークが続く中、オンライン上でのコミュニケーションを円滑にするソフトウェア関連のコースの人気が高かった。
一方、世界で最も人気だったパワースキルは、認定試験の受験準備に関する「資格取得・テスト対策」。
特にアメリカで飛躍が見られたが、ソフトウェアや技術スキルの知識を証明するための認定資格に関連する講座の人気が高く、日本では具体的には情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験などITに関連する資格が、システムインテグレーションやソフトウェア開発を担う企業や電子・電機メーカーで特に人気だった。
前回の第1四半期の調査では、「効率化」「自己啓発」「目標達成」など、自身のスキルアップに関連した講座が人気だったが、第2四半期では「ビジネスプロポーザル」「ビジネスアイデア着想方法」が2位と3位にランクインするなど、よりビジネスに近い講座の人気が高まった。
また、世界で最も人気だったテクノロジースキルは、組織の情報技術システムのセキュリティ保護を行うセキュリティ運用者の資格であるMicrosoftセキュリティ運用アナリスト資格「Microsoft SC-200」だった。
2位と3位は、Microsoft Azureに関する講座で、クラウドサービスに関連するスキルの需要が増えている点が際立って顕著に見えたことも特徴的。「プロセスマイニング」やデータ分析など、業務プロセスの効率化につながる講座も人気だった。
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