2022年9月7日
採用予定数を“上回る”「内々定出し」を行った企業は43.8% =学情調べ=
学情は5日、企業・団体の採用担当者を対象に実施した「2023年卒の採用状況」に関するアンケート結果を発表した。

それによると、採用予定数に対し、「101%以上」内々定を出した企業は43.8%という結果になった。昨年度を7.5ポイント上回り、半数弱の企業が採用予定数以上の内々定出しを進めていることが分かった。
一方、採用予定数に対する「内々定承諾者の割合」については、ある程度の学生が承諾をしたと言える「81%以上」は30.8%に留まっている。「辞退も承諾もしない態度保留の学生もおり、その学生がどちらに転ぶかが読みにくい」といった声も聞かれ、多くの企業にとって気の抜けない状況が続いている。

採用活動の進捗として、「継続中」の企業は73.6%。昨年同時期を1.1ポイント上回った。「いったん終了したが、夏・秋採用計画(実施)中」(5.3%)も同2.5ポイント増。内々定辞退への備えなどで、依然として企業の採用意欲は高い状態にあることが分かる。

選考辞退を減らすために実施したことについての項目では、「学生がリラックスできるよう堅苦しい面接にならないようにした」が64.3%で1位。「選考の合否をできるだけ早く伝えるようにした」が55.6%と続いており、半数以上の企業が話しやすい雰囲気作りや、スピーディーな選考結果の連絡など、学生が安心して選考に参加できるように気配りをしながら、選考活動に当たっていることが分かった。なお、「面接の前後にフィードバックの時間を設けた」企業は29.5%にのぼり、選考辞退防止のためひと手間掛かる取り組みも実施していると言える。
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