2022年9月27日
大人の約8割が「子ども時代の読書」の効果を実感するも、親の「本を読みなさい」は効果なし =「テラコヤプラスby Ameba」調べ=
CyberOwl(サイバーアウル)は26日、同社の総合情報サイト「テラコヤプラスby Ameba」が、全国の20歳以上の大人500人を対象に実施した、「子どものころの読書習慣」に関するアンケート調査の結果をまとめ発表した。
それによると、「中学生のころ、どの程度本を読んでいたか」を聞いたところ、「よく本を読んだ」と答えた人が最も多く37.0%、次いで「ときどき本を読んだ」が35.0%で、合わせて中学生時代は約7割(72.0%)の人が、定期的に本を読む習慣があったことが分かった。
20~60代の年代ごとに回答内容を分析したところ、どの世代も全体と同じような結果になったことから、世代を問わず多くの人が、中学時代に読書する習慣があったことが判明した。
また、「中学生のころ本を『読みなさい』と言われていたか」を尋ねたところ、5割超(55.3%)が「まったく言われなかった」と回答。「本を読みなさい」と言われて、本を読んだ子どもと、読まなかった子どもがほぼ同じ割合だったことから、「本を読みなさい」という言葉は子どもにはあまり効果がないようだ。
「読書量と成績は相関関係があると思うか」を聞いたところ、「とてもそう思う」が32.2%、「そう思う」は51.6%で、合わせて約8割(83.8%)が相関関係にあると考えていた。
実際に読書と学力は相関関係にあるのか「中学生のころの国語の成績」を尋ね、「中学生のころの読書習慣」を踏まえて分析したところ、中学生のころの国語の成績が「とても良かった」と感じている人の約6割(64.8%)が中学生のころ「よく本を読んだ」と回答。
「ときどき本を読んだ」(28.8%)を合わせると、定期的に読書をしている中学生の約9割(93.6%)が国語の成績が良かったようだ。
反対に中学生のころの国語の成績が「悪かった」と感じている人のなかで、「よく本を読んだ」人は約3割(28.6%)、成績が「あまり良くなかった」と感じている人のなかではわずか1割ほど(11.8%)だった。
以上の結果から、少なくとも国語においては本を定期的に読んでいる人ほど成績が良い傾向にあることが分かった。
また、「読書によって将来の選択肢や視野が広がったと思うか」を尋ねたところ、「とてもそう思う」が25.8%、「そう思う」が53.2%で、合わせて約8割(79.0%)が、読書によって将来の選択肢や視野が広がったと感じていることが分かった。
現在の仕事において、「子どものころの読書はよい影響や効果があったと感じるか」を聞いたところ、「とてもそう思う」17.4%、「そう思う」51.0%という結果になり、合わせて約7割(68.4%)が、「よい影響・効果があった」と答えた。
また、「子どものころに読んだ思い出の1冊」を尋ねたところ、「ハリーポッター」シリーズ(J・K・ローリング)、「モモ」(ミヒャル・エンデ)、「三毛猫ホームズシリーズ」(赤川次郎)、「アンネの日記」(アンネ・フランク)、「窓際のトットちゃん」(黒柳徹子)、「ハッピーバースデー」(青木和雄、吉富多美)などが挙げられた。
この調査は、全国の20代以上の大人を対象に、8月30日にインターネットで実施した。有効回答数は500人。
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