2022年12月26日
東京電機大学など3者、ベニクラゲのゲノム解読に成功
東京電機大学は22日、かずさDNA研究所、ベニクラゲ再生生物学体験研究所と共同で、
若返りで知られるベニクラゲのゲノムを解読したことを発表した。
ベニクラゲ Turritopsis spp.は、世界中の暖かい海に生息する、体長が数ミリの小さなクラゲ類で、体がまるごと若返る。
その若返り機構を解明するため、和歌山県田辺湾で採取された個体のゲノム塩基配列を解読。人工的に脱分化・再分化させ、その際の遺伝子発現の変化を調べ、この過程で特徴的に発現している遺伝子、すなわち、若返り過程ではたらいていると考えられる遺伝子候補を絞り込んだ。
同研究で得られた遺伝子情報を元にベニクラゲの若返り機構を解明することは、細胞の再生や若返り機構の理解につながり、ヒトの老化や健康寿命の増進の研究への応用が期待されるという。
研究成果は英文学術雑誌 DNA Research 誌上で、12月15日(木)にオンライン公開された。
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