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2022年12月27日
ユームテクノロジー、「パフォーマンスラーニングに関する2022年総括と2023年の展望」を発表
ユームテクノロジージャパンは26日、「パフォーマンスラーニングに関する2022年総括と2023年の展望」と題する分析レポートを発表した。
それによると、2022年はキャリア自律、人的資本、エンゲージメント、リスキリングなどHRに関する多くのキーワードが広がった1年だったという。
日本はアメリカほどではないが、「キャリア自律」というキーワードのように、より自律し、成長することが求められ、状況は過酷になってきていると言わざるを得ない。企業としては、従業員がポジティブに業務を遂行できるようエンゲージメント向上に努めると同時に、キャリア自律にも取り組むという形になっている。
また、企業側から見れば、コスト構造や戦略などのビジネスモデルそのものが急速に変化しており、ユニットエコノミクス(顧客・製品・店舗などのユニット単位で事業の経済性を測定する指標)が成り立たなくなってきている。
顧客のニーズも激変する中で、会社として、これまでのサービス内容や提供の仕方に対応しきれないため、提供価値を再定義する必要が出てきている。
かつては、数十年ないし百年単位で起こっていたパラダイムシフトも、デジタル技術の発展やインターネットの普及で加速。これまで、常識が覆るほどのパラダイムシフトが何度となく巻き起こってきた。
記憶が新しいもので言うと、アメリカで起きた同時多発テロ、東日本大震災、コロナ禍などで、中長期的なダメージを受け、回復するまでにかなりの時間が必要で、「後遺症」とも言える長期的な影響が残った。
大きなダメージから復活し、また新しいものを生み出すというプロセスが、かつてのパラダイムシフトだったが、ここのところ、5年に1度くらいのペースで社会の大きな動きが起きており、ダメージから完全に回復しない状態で、また新たなパラダイムシフトが起きることが当たり前になった。
1度定義したものでも、変化に応じて再定義し続けることが必須で、回復作業についても、かつては人間中心で進めていたが、テクノロジーと掛け合わせない限り、変化に対応することができない。
人的資本経営の実現においても、「学ぶ」というところがカギであるということを改めて強く認識し出したのが2022年だった。
これまで成し遂げられなかったものを成し遂げようとした時、今までにないものを創造しようとする時、学びながら挑戦しない限り成果が上げられないということを誰しもが実感した1年になったのではないか。
企業の競争優位性の定義は、やはり生産性。人・モノ・コトに関わるコストは最小限に抑え、いかに最大限の効果を生み出すか、企業はこれまで限界と言っていいほどコスト削減に取り組んできた。分母の部分は絞り切ったため、今後はより分子に該当する部分に焦点を当てて取り組むべき。
その点においても、「学び」が寄与する効果や創造性は、無限大の可能性を秘めている。「学び」のベースには人的資本があり、その先にある「パーパス経営」に繋がっている、という流れが、今企業で起きているキーワードの繋がりだと言える。
また、従業員視点で生まれた「キャリア自律」、企業視点で生まれた「パーパス経営」、「人的資本」は、語られる視点が違うため、バラバラなものとして捉えがちだが、一見バラバラに見える概念を統合し、組み合わせることが大切だという。
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