2023年3月20日
ワオ高、ワオ高生に聞いたオンライン高校のリアルな生活実態の調査レポート
ワオ高等学校は16日、ワオ校生に定期的に実施している生活実態調査の結果を発表した。
同調査は3月3日〜5日に、ワオ高生全員にWebで行ったもの。
そにれよると、「通信制(オンライン)高校で良かったこと」については、①「自分の意見や考えを発言する機会が増えた」 ②「通学時間を有効に使えた」 ③「友達ができた」と回答している。2022年9月の調査と比較したところ、「自分の意見や考えを発言する機会が増えた」と答えた生徒が8%増え、回答の第1位になっている。
一方、「通信制(オンライン)高校で悪かったこと」の質問の回答トップ3については、①「自分の意見や考えを発信(コメント含む)する機会が減った」 ②「自分で学習管理が難しい」③「家にひきこもるようになった」であり、①については、生徒によって差があることも見受けられた。ワオ高校では、教員が個別に生徒の生活改善やコミュニケーション強化にあたっているという。
ワオ高校では、教養探究で「哲学探究」に力を入れている。哲学とは、問いを立てて「考えること」。ワオ高生は、常に、社会課題について考えたり、他人の見解を聞いたり、議論を通じて意見をまとめる機会を得て、実社会で生きる力を育んでいく。
同校では、哲学・科学・経済の教養探究を通じて、実社会で生きる力を養っている。なかでも、「哲学」による気づきを通じて、生徒一人ひとりが自分の頭で「考え」、自信を持って「発言」できる力を磨けるような学びの場を増やしている。今回の調査では、この「哲学」の学びが、ワオ高生に与えた影響についても設問を設けた。「哲学を学んで日常生活に役立つことはあった」と答えた生徒は72%、「哲学を学んで物事の考え方が変わった」と答えた生徒は50%いた。
ワオ高生の学習以外の時間に行なっていることについては、TVや動画配信サイトの視聴、SNS、ゲームと続く。デジタル世代の高校生にとって、PCやスマホとの時間は切り離せないようである。スポーツをやっている生徒が少なく、別の設問でも1日30分の運動を「まったくしない」生徒が全体の約25%だった。
「ワオ高生が学校外で活動していること」についての自由回答では、「ボランティア」と答えた生徒が6名に増え(半年前の調査4名)、「バイト」と答えた生徒も6名に増えた(半年前の調査1名)。英語や趣味、イベントやコミュニティへの参加など、好きなことや社会活動を積極的に楽しんでいる様子がうかがえた。
「ワオ高校に入って、自分自身が成長したエピソード」の自由回答での記述では、「自発的な学習習慣が身についた」などが寄せられた。モチベーションや考え方が変わったという生徒が多いことは、哲学の授業による影響も考えられ、これからの社会に必要な力を確実に身につけていっていると考察している。
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