2023年3月23日
pitpa、千葉工業大学の「学位証明書」NFTで発行を支援
PitPa22日、千葉工業大学の、2022年度卒業生に授与する「学位証明書」を、国内では初のNFT化しての発行を支援したと発表した。
3月20日から希望者約1100人に順次配信され、学位記授与式は3月22日に千葉「幕張メッセ」イベントホールで行われた。
NFT学位証明書は、オンチェーン情報で一般公開されるNFTと、学生側で公開/非公開の設定が可能なVC(Verifiable Credentials)の2つの技術を掛け合わせることで、学生のプライバシーを保護。
NFT画像には「千葉工業大学の卒業生であること」だけを記載し、学生の名前や学位、学科などの個人情報をVCとして発行した。
VC(Verifiable Credentials)は、資格や能力などを証明するデジタル上で検証可能な個人情報のことで、国際技術標準化団体「W3C」が標準化。
NFT証明書の秘密鍵は、「Crypto Garage」のキーマネジメントサービス「mahola wallet」を利用して管理。信頼性の高いカストディ業者に管理を委託することで、漏洩リスクなどの低減化を図っている。
また、NFT学位証明書のデザインコンセプトは、同大でデザイン研究に取り組む稲坂研究室の学生3人が考案。NFT、VCそれぞれにデザインを反映した。
NFTはブロックチェーン上に存在する一方で、VCはブロックチェーンの活用が必須ではない証明技術。今回の証明書の発行にあたっては、学生の個人情報保護の観点からVCにはブロックチェーンを活用していない。
そのため、「千葉工業大学の卒業生であること」だけがNFTで分かる形で、個人名や学位などの個人情報はVCに記載することでプライバシーを保護。VCの情報は学生側で「公開/非公開」の設定が可能で、例えば、就活時にVCのURLを経歴書に記載しておくことで、同大の卒業生であることをオンライン上で証明することができる。
NFTは、MetaMaskなどの暗号資産ウォレットを通じて個人で管理できるという特性があり、NFTと連携可能なオンラインチャットツール「Discord」やタスク管理ツール「Dework」などと接続するだけでアイデンティティの証明ができ、web3時代の働き方を促進。また、国際規格に準拠した形で発行しており、グローバル規模での活用もできる。
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