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2023年5月8日

京都市教育委員会が約230校にデジタル連絡ツール「スクリレ」の導入を決定

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京都市教育委員会は、令和5年度より、京都市内の公立学校約230校を対象に新たなデジタルツールを導入することに決定した。学校やPTAからのお手紙を保護者のスマホに直接配信できる「スクリレ」というデジタル連絡ツールアプリだ。なぜスクリレが導入されることになったのか?京都市の担当者に取材した。

「京都市」の教育委員会が市内の公立校約230校への導入を正式決定
デジタル連絡ツールアプリ「スクリレ」が学校・PTAの期待に応える

令和5年度から京都市の公立校に正式導入されることとなったデジタル連絡ツールアプリ『スクリレ』。導入の背景について、京都市教育委員会の大西係長に話を伺った。

「これまで京都市の公立学校では独自のメールシステムを使っていましたが、費用の一部を保護者にご負担いただいていたので、様々な連絡ツールがサービスとして登場する状況の中、市教委としては保護者負担ゼロを実現したいという課題意識がありました。また従来のメールシステムでは保護者の登録状況や既読状況を確認できなかったということもあり、学校の先生から『このアプリを使ってみたい』と具体的なサービスを調べて相談を受ける機会もありました。そんな折、令和4年6月に京都市PTA連絡協議会で『新たなPTA連絡ツール導入検討委員会』が発足。ちょうど、春先の入学シーズンには、テレビや新聞で学校からの様々なお知らせ文書を“プリント地獄”と受け止められる保護者の声がニュースとして取り上げられ話題になっていたところでした。学校、PTA、社会全体のデジタル化の機運。すべてのニーズが合致して、新しい連絡ツールの導入に至ったのです」

スクリレが実際にどう活躍するのか?先んじて試行導入した学校からの反響を、大西係長が教えてくれた。

「教職員、保護者、PTA役員、三者からとても好評です。教職員からは『プリントの印刷や配布の手間がなくなった』『欠席連絡の電話対応の負担が減った』という声が。保護者からも『子どもがプリントを出し忘れることがあったので、アプリで届くのは便利』『メールは埋もれてしまうが、アプリは通知が届くので確認しやすい』という声をいただいています。加えて『これまでは忙しい先生に気を使って電話しづらかったが、アプリなら子どもの様子を遠慮なく伝えられるようになった』というお声も。デジタルツールを使うと学校と保護者の関係性が希薄になると思われる方もいますが、連絡手段の選択肢が増えることで、むしろこれまで以上に気軽にコミュニケーションを取れるようになりました」

選定の決め手は「手間いらず」。初期設定が簡単だから導入が楽々
保護者の思いを形にする、新たな財源「スクリレポイント」も魅力

京都市教育委員会は、数あるデジタル連絡ツールの中から、なぜスクリレを選んだのか?大西係長は選定の理由をこう話した。

「一番の決め手は、運用の手間が最もかからなかったこと。他のアプリと比べて、初期設定にかかる作業量が明らかに少なかったのです。多くのアプリは子どもの名簿登録・名簿管理を運用する側で行います。スクリレなら保護者に各自で登録いただくので、初期導入が簡単。教職員の働き方改革に一番繋がると判断しました。同じくPTA役員の方にとっても、PTA会員の名簿を管理・登録する必要がないので、お忙しい中でも運用していただけると考えました。直感的に使いやすいアプリですから、日頃から様々なスマートフォンアプリを利用されている多くの保護者にはスムーズにご利用いただけるはず。試行校では登録率90%を超えており、ニーズの大きさと使いやすさを実感しました」

スクリレには、もうひとつ「スクリレポイント」という大きな特徴がある。任意で表示される広告を閲覧することでポイントを獲得でき、貯まったポイントは各校が様々な学校備品と交換できる仕組みだ。理想科学工業によれば、京都市の規模であれば、全校合わせて年間1000万円相当を超えるポイントを貯めることも可能だという。大西係長は、このスクリレポイントに金額だけではない魅力を感じているという。

「保護者にとって、自分の子どもが通っている学校を応援したいとか、環境を充実させてほしいというのは、誰しもが持っているような本当に素直な感情ではないでしょうか。スクリレポイントの仕組みを使えば、学校を応援したいという気持ちを手軽に行動にうつすことができます。保護者の思いが形になり、目に見えるかたちで子どもたちの教育環境の充実につなげられることが最大の魅力だと感じています」

各学校への定期的な訪問など、アプリ導入後のサポートが充実
先生を“楽”にすることで、子どもたちと向き合う時間を増やす

スクリレを運営している「理想科学工業」は、プリンターの会社として、これまで頻繁に学校を訪問し、プリンターに関わる学校の様々な困りをサポートしてきた。日頃から学校に足繁く通っているからこそ実現できる、学校に密着した対面でのサポート体制についても、大西係長は高く評価する。

「理想科学工業の担当者の方に『いつでも学校をまわります』と言っていただけたのは心強かったですね。
スクリレは基本機能が無料なのに、コールセンターでの対応に加えて現地に足を運んでのサポートもしていただけます。対面でのサポートを受けながら利用できるのは、教職員にとっても安心だと思います」

最後に大西係長に、スクリレの導入により学校にどのような変化が生じることを期待しているか伺った。

「教職員の働き方の中でも、特に朝の様子が大きく変わるのではないでしょうか。欠席連絡や健康観察がシステムから一覧で把握できるようになることで、電話対応の負担も減りますし、教頭先生から担任の先生への伝達、担任の先生から養護の先生への伝達など、先生同士の連絡の手間が減って伝達ミスもなくなると思います。そしてなにより、事務的な負担が減ることで、先生が子どもと向き合う時間が増えることを一番期待しています!」

スクリレという新たなデジタル連絡ツールを導入する京都市の公立学校。教職員、PTA役員、保護者、そして子どもたちの笑顔が、今後ますます増えていきそうだ。

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