2023年5月15日
20・30代男女がリスキリングで習得したいスキル、TOP3は「英会話」、「会計・経理・財務」、「FP」=ヒューマン調べ=
ヒューマンホールディングスは12日、リスキリング(学び直し)に取り組む意向がある20~39歳の男女1032人を対象に実施した、「リスキリングに関する意識調査」の結果をまとめて発表した。
それによると、「リスキリングに取り組んだことがある、またはこれから取り組みたいと思っている分野」を聞いたところ、1位は「英会話」25.4%で、2位「会計・経理・財務」15.0%、3位「FP(ファイナンシャル・プランニング)」14.7%という結果になった。
20・30代は、業務のグローバル化などに対応し、語学スキルを身に付けることで業務範囲を広げる意識や、今の職務でより高度なスキルを身に付ける「アップスキリング」の意識が強い傾向にあるかもしれない。
リスキリングの「目的」を尋ねたところ、「自分の価値を高めるため」24.4%、「仕事の幅を広げるため」19.7%、「スキルや能力を可視化するため」15.5%が多かった。
「今の仕事に不安を感じているから」6.8%、「環境の変化に対応するため」3.7%、「リストラや不況などもしもの時のため」3.6%といった外的要因による不安解消やリスクヘッジのために取り組む傾向は低かった。
リスキリングに取り組んだことで「どのような効果があったか」を聞いたところ、「視野が広がった」32.1%、「自分に自信がついた」31.8%、「仕事へのモチベーションが上がった」20.7%、「アイデアの引き出しが増えた」20.0%など、自身のメンタル面でのプラス効果が多かった。
一方、昇給や希望するポジションへの異動(転職含む)に対する影響は低く、また、「効果を実感できていない」人も20.3%と多かった。
リスキリングに取り組む上で「悩みに感じていること」を質問したところ、「モチベーションを維持できない」35.6%、「取り組むためのお金がない」35.4%、「取り組むための時間がない」35.2%、「何を学ぶべきか分からない」32.3%が上位に挙げられた。
リスキリングの目的が明確になっていない様子と、金銭面や時間といった物理的に取り組むことが難しい状況が浮き彫りになっている。
将来の展望やキャリアの意向について質問したところ、「将来に対して不安を感じている」73.2%、「環境の変化に置いていかれないようにしたい」71.5%など、将来や現状への不安を抱いている人が多い一方、「具体的なキャリアプランを描けている」と回答したのは30.1%という結果になった。
また、WBCで活躍した大谷翔平選手が高校時代に「目標設定シート」を使っていたことが話題になったが、そのようにシートなどを活用して、人生設計やキャリア構築について考え、整理・可視化できるようにしているかを聞いたところ、62.9%が「できていないが、したいと思っている」と回答した。
この調査は、首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)、中部(愛知県)、関西(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)に在住で就労中の20~39歳男女を対象に、4月14日~18日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1032人(男性516人、女性516人)。
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