2023年7月21日
文理選択に悩む学生は42.5% =Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団調べ=
山田進太郎D&I財団は18日、Studyplusトレンド研究所と2023年6月に高校生・大学生の男女3297人を対象に実施した、文理選択に関する実態調査の結果を発表した。
多くの学校では、文理選択の時期は秋に設定されている。同調査結果によると、文理選択を経験した学生2740名のうち、約半数に当たる42.5%が「文理選択に悩みや迷いを抱いた」と回答した。さらに、学校や教員のサポートやアドバイスが文理選択に影響を与えたと回答した学生は54.1%だった。
一方で、学校や教員からのサポートに対する満足度に関しては、「どちらでもない」「やや不満」「非常に不満」と回答した学生が44.9%を占めており、改善の余地があることがわかった。
また、文系選択理由のトップは「理系科目が苦手だったから」(49.9%)であり、理系選択理由のトップは「理系で学べる理由に興味があるから」(55.6%)だった。この結果から、文理選択において文系を選択した学生は不得意科目があったという消極的な理由で文理選択をする傾向があることがわかる。特に女子はこの傾向が顕著で「理系科目が苦手だったから」が男子と比較して12.3%も高くなっている。
同調査を受けて、この課題について教育現場での取り組みを促進するため、「学生アンケート結果から見る文理選択の課題 – 進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント」を8月24日に開催する。イベントでは特に女子生徒の理系選択に焦点を当て、有益な情報を共有し、教育現場の課題解決に役立てることを目指しているとうい。
また、理系進学する生徒を多数輩出している私立茨城高等学校・中学校の横倉友博教諭も登壇し、文理選択支援の事例を紹介する。
イベント概要
開催日時:8月24日(木)16:00~17:00
開催形式:オンライン(Zoom)
参加費:無料(事前申込制)
対象者:中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会等の教育関係者
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