2023年9月19日
「KOSEN発 未来技術の社会実装-高専におけるCAEシミュレーションの活用-」書籍化
鈴鹿工業高等専門学校は14日、「KOSEN発 未来技術の社会実装-高専におけるCAEシミュレーションの活用-」が近代科学社から出版されたと発表した。同書は同校の板谷 年也准教授(電子情報工学科)、橋本 良介講師(電気電子工学科)、鳥羽商船高等専門学校の吉岡 宰次郎准教授(情報機械システム工学科)が共同で執筆したもの。
高専では技術者を育成するためにコンピュータを利用し、製品の開発などを効率的に行えるコンピュータ支援工学(CAE)教育が行われている。同書ではCAE教育について高専の現状と課題を解説し、外部資金獲得によって鈴鹿高専と鳥羽商船高専で実際に行われたCAEシミュレーションを活用した研究を紹介している。
同書では、電磁気現象や磁気光学イメージングを対象としたCAEシミュレーションを活用した研究活動を詳しく解説。これから卒業研究に取り組む高専生や若手技術者に読んでほしい内容になっている。
現在,著者ら3名は国立高専機構教育研究プロジェクト GEAR5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)に参画。GEAR事業は、分野毎に設ける中核拠点校が他の協力校と協働した研究組織を基盤として,企業,自治体,大学等の外部機関と広範な連携体制を構築し,高専の社会実装研究成果と人材育成活動の最大化を目指している。2020年度に始まっており、「農水」「防災・減災」「マテリアル」「エネルギー」「介護・医工」の5つの分野6拠点がある。
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