2024年2月26日
インテック、高岡市教委に校務を支援するクラウド型のサービスを提供
TISインテックグループのインテックは22日、クラウド型で利用できる統合型校務支援システムと校務用ファイルサーバ環境を富山県・高岡市教育委員会に提供したと発表した。
これまでの校務ネットワークでは、教職員は学校内の職員室でしか校務データにアクセスできず、活用面での不自由さやサーバ管理面での負担に課題があったことから、同市教育委員会では、統合型校務支援システムの新規整備と各学校に配置されているファイルサーバの更改にあたり、クラウド化を前提とした校務用ネットワークの導入を検討した。慶應義塾大学SFC研究所が、文部科学省の教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインに準拠した設計を行い、インテックがゼロトラストセキュリティを実現する環境を提案、2022年10月から構築に着手し、昨年4月から運用を開始した。
その結果、教職員は出張先など学校外からいつでもインターネット経由で校務データにアクセスできるようになり、利便性が向上した。導入以降は前年同月に比べてすべての月で時間外勤務が減っており、業務の生産性向上につながっている。
また、市内で運用管理ルールを統一し、教職員が学校を異動しても校長の管理下で継続して個人フォルダにアクセスできる仕組みとしたことで、データ移行の手間や持ち運びのリスクを軽減した。さらにシステム管理面では、クラウドサービス側でデータのバックアップ、世代管理や運用監視が行われるため、教育委員会や各学校での運用の負担軽減が実現している。
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