2024年3月11日
児童生徒の発達を支えるアプリ「ぷりんP-Lin」、常陸太田市のモデル校で導入
スクールセーフティネット・リサーチセンターは、同センターが約2年をかけ開発した、児童生徒の発達を支える生徒指導提要対応型発達支援アプリ「ぷりんP-Lin」が、茨城県常陸太田市教育委員会に採用され、同市のモデル校で導入が開始されたと発表した。

同アプリは、学校内外での「困った」を伝える機能や、自分を見つめたりできるセルフモニタリング機能を搭載。質問はチャットボット形式で行い、自分のアバターを選べるなど毎日の入力が楽しくなるインターフェイスを採用。
児童生徒が毎日入力を行う「デイリー入力項目」群(入力時間3~5分)と、年度に1回入力する「プロフィール入力項目」群(入力時間約30分)の2つの内容で構成。すべての子どもが入力できるように質問の内容も工夫されており、不登校の子どもも入力できる。
アプリ名は、子どもが「自分自身」(Personal)と「教職員・支援者」(Professional)に「繋がる」(Linkage)という意味を込めて付けられたという。
開発は、学校心理学を専門とする研究者,公認心理師,医師,弁護士らで構成する同センターが主導。今回、同市内のモデル校の協力を得て、実践活動に活用しながら機能強化を進めている。
今後は、「みんなが資源」「みんなで支援」という学校心理学の理念をもとに、学校現場の諸課題解決ソリューションとしての完成形を目指している。
同センターは、スクールセーフティネット・システム(School SafetyNet System)の構築、普及を図り、子どもの学校生活の質の維持向上、子どもを取り巻く環境の充実に寄与することを目的に活動している一般社団法人。
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