2024年3月27日
GIGAスクール構想、効果を感じている親は約4割=イー・ラーニング研究所調べ=
イー・ラーニング研究所は26日、子どもがいる全国の親ら437人を対象に実施した、「NEXT GIGAと子どもの携帯端末についての調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、2019年~2023年まで実施されたGIGAスクール構想に関して、児童・生徒1人1台の学習用端末や構内ネットワーク環境整備など、「子どもの教育に対する効果を感じるか」と聞いたところ、「はい」と回答したのは約4割(170人)で、GIGAスクール構想の効果や影響力をまだ実感できていない親が少なくないことが分かった。

「どのような点にGIGAスクール構想の効果を感じるか」との質問には、2割以上が「子どもがPCやスマホの使用に慣れてきたから」(117人)や、「学校の教材がデジタル化しているから」(109人)といった理由をあげており、日々の学習方法の変化からGIGAスクール構想の効果を感じていることが分かった。

また2024年から、前年までに整備したネットワーク環境を最新にアップデートしていく「NEXT GIGA」という言葉が新たに出てきたが、「NEXT GIGAを知っているか」と聞いたところ、9割以上(399人)の親が「いいえ」と回答。文科省は積極的に「NEXT GIGA」を進めていく動きを見せているが、まだその動きの認知は広がっていないようだ。

「小学生以下の子どもが日常的にPCやスマホを持つことをどう思うか」尋ねたところ、「日常的に持たせるべきだと思う」が62.2%(272人)で、「学校だけに限るべきだと思う」37.8%(165人)と考える親よりも多いことが分かった。

「日常的に持つべきだと思う」理由については、「幼いうちに使い慣れておくべきだと思うから」(187人)が最も多く、次いで「学習などに必要だから」(169人)だった。

その一方で、小学生以下の子どもにPCやスマホなどの端末を持たせる懸念点として、6割以上(265人)の親が「高額請求などのトラブルに巻き込まれる点」と回答。次いで、「インターネットやSNSに時間を浪費してしまう点」(252人)と、「知らない人と連絡が取れてしまう点」(252人)が同票だった。
インターネットが発達し小学生のうちからPCやスマホの活用が当たり前となっている現代において、日常生活や学習で必要なものと認識しつつも、インターネットの利用によって巻き込まれてしまうトラブルや長時間の利用については不安を抱える親が多いことが分かった。
また今後、日常的に携帯端末を使用しインターネットに触れ始める年齢が若年化していくと考えられるが、その上で「子どもたちに今後必要な知識やスキルは何だと思うか」と聞いたところ、最も多かったのは「膨大な情報の中から正しい情報を選ぶスキル」で6割以上(306人)を占めた。
「インターネット上での犯罪や攻撃から身を守るスキル」(275人)や、「PCやスマホを正しく操作するスキル」(252人)も6割前後と多く、様々なスキルの中でも特に、自己判断がまだ難しい子どもがトラブルに巻き込まれないことや、インターネットを有効活用するネットリテラシーを身に付けることが期待されているようだ。

また、9割以上(91.5%)の親が、親向けに「子どものPCやスマホなどの安全利用について学ぶ場がほしい」と考えていることも分かった。

学ぶ方法としては「子どもと一緒に参加できるワークショップへの参加」(257人)や、「リアル開催の講座への参加」(213人)などの回答が多く、オンライン上ではなくオフライン空間で直接学ぶ機会を求めていることが伺える。
この調査は、全国の子どもを持つ親、親族に子どもがいる人を対象に、2月3日~28日にかけて、「紙回答」の形で実施した。有効回答数は437人。
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