2024年5月29日
企業教育研究会、中学生向け「キャリア教育用カードゲーム教材」を共同開発
企業教育研究会(ACE)は28日、「カードゲームで学ぶキャリア図鑑~未来を拓く仕事と社会!自分の可能性を探求しよう~」と題する中学生向けのキャリア教育用教材を、マイナビと共同開発し、6月17日から全国の中学校を対象に無償の出張授業を行うと発表した。
同教材は、マイナビ50周年記念事業の1つとして共同開発したもので、同教材を活用した新しい授業プログラムの出張授業を通して、全国の中学校に無償で広める。
出張授業は、鉱山閉山後、少子高齢化と人口減少が進んだ「まいひな市」という架空の市を舞台にしたストーリー性のある内容で、この状況を打破するため、4人の市民が立ち上がり様々な業種を連携させてバーチャル鉱山を充実させていくという設定でゲームを進めていく。
生徒たちは、カードゲームを通して、世の中に1万7000以上もの職種があり、100以上もの業種に分かれているということや、社会は様々な業種が連携して成り立っているということを学ぶ。また、キャリア支援を事業の中核に据えるマイナビ社員の解説や実社会の事例紹介を通して、生徒たちは現実に即した学びの機会を得ることができる。
授業ではアニメーションも使い、授業の世界観に生徒たちがスムーズに入れるような仕掛けも取り入れている。アニメーションには、いくつかのキャラクターを立て、多様な価値観をもつ生徒たちが、それぞれ誰かに共感できるよう、ストーリーにも創意工夫が散りばめられている。
6月からの授業の本格実施に先駆け、3月15日に、千葉県富里市立富里南中学校でテスト授業を実施した。授業前と後に行ったアンケート調査の、「将来の仕事に関する知識情報への興味」や、「将来の仕事についてポジティブに捉えること」に関する質問項目では、授業前に比べて授業後には肯定的な回答の割合が向上し9割を超えた。
また、授業後には「仕事が業種という種類に分かれていること」について約8割、「様々な職種があること」について約7割の生徒が学べたと回答。「授業が楽しかった」との回答も9割を超え、授業のねらいである「社会には様々な仕事があること」を楽しく学んだ様子が伺えたという。
【出張授業の概要】
実施期間:6月17日(月)〜2025年3月14日(金)
対象:中学2年生(1、3年生は要相談)
教科:総合的な探究の時間、キャリア教育
授業形式:企業講師(マイナビ社員)と中学生が直接関わる出張授業
授業時間:2コマ(50分×2)
実施地域:北海道、宮城県、群馬県、栃木県、千葉県、静岡県、富山県、京都府、岡山県、広島県、島根県、香川県・愛媛県、長崎県、熊本県、大分県、福岡県(各地域1校)
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













