2024年6月3日
他校の取り組みが分かる!常葉大学附属橘高等学校のICTを活用した授業実践事例『数学』を紹介
【PR】
新たな微分の計算方法を学ぶ授業
解法の検証に数学ツール「ClassPad Math」を活用
常葉大学附属橘高等学校 〈静岡県〉 稲葉梨乃 先生 教科:数学 指導学年:三年生
校訓
サブタイトルに含まれる「ライフ」は、人生や生活の他に「幸せ」という意味ももたせています。
勉強を含め多岐にわたる学びを続けることは、生徒にとって幸せに繋がっていく。そのために、より高きを目指して学び続けてほしい、という想いを込めた校訓です。
学校の教育目的
「学力を伸ばす」「人間性を高める」
日々、職員が同じベクトルを持ちながら「伸ばす教育」を実践すべく教育活動を行っています。
ICT教育の課題・テーマ
ICTツールを活用し、生徒自らが答えを見つけ出していく
グローバル化が急速に進む先の見えづらい社会、そして世の中の価値観も非常に不透明な中、生徒たちが自らICTツールを使いながら「何が正解なのか」自分で答えを見つけ出していくことを意識的に、そして継続的に行っていくことが必要だと考えています。ICTツールが宝の持ち腐れにならないよう、どのような場面・ポイントで使っていくかを我々教員がしっかり把握しながら教育活動を行うよう心がけています。
端末整備状況
令和3年度の新入生から段階的にBYOD形式でiPadの導入を進めており、令和5年4月には、中学1年生から高校3年生まで全学年がiPadを持つ状態になります。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
一番は辞書機能の充実、そして教員がフル活用できる多彩な機能がオールインワンであること
本校は学校改革部・教育開発部を中心にICT教育の推進を行っており、様々なICT教育システム・ツールを検討するなかで、ClassPad.netの良さを知りました。現場の担当教員の意見も取り入れながら導入検討を進める中で、特に辞書機能が充実している点が注目を集めました。また、本校では全教員がフル活用できることを目指しており、意見集約や課題の配信、提出作業などを総合的に効率良く行えることを評価し、ClassPad.netの導入を決定しました。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
STEP1
2年生で習った微分の計算を復習として宿題に出しておき、ClassPad.netの授業支援機能で回収する。
STEP2
生徒から提出された解答と、その添削を前のスクリーンに投影しクラス全体に共有する。
STEP3
新たな微分の計算の公式として「解き方が異なっていても計算できる方法」をClassPad.netで生徒たちに共有し、スクリーンで映しながら計算方法を解説する。
STEP4
演習問題を解きながら、グループワークを通じてその結果が正しいのか、実際に数学ツール「ClassPad Math」のグラフツールを使って検証する。さらにグラフでただ解くだけではなく、その結果が正しいのか、生徒が自分の目で見ながら確認する。
デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは
今は情報を簡単に入手できるので、情報源をしっかりと調べる習慣をつける必要があると考えます。そのために、ロングホームルームやグループワークを通じ、生徒たち同士で共有、あるいは教師と生徒で共有し、正しい情報とはどのようなものかを生徒たちに考えさせています。
他教科でのClassPad.netの活用状況
生物でClassPad.netをよく利用していると聞いています。教師が資料をClassPad.netで生徒に共有しながら、スクリーンでの資料投影と合わせて授業を行っています。ポイントとなるところをメモしたり、そのまま書き込みを行い理解した上で教師に提出するということをしているようです。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
宿題として出した演習をClassPad.netで提出してもらう際、分からなかった問題に丸をつけてもらうようにしています。生徒たちから丸の多かった問題を次の授業でピックアップし、その問題の解説に比重を置くという工夫をしています。
導入前と導入後の【授業での変化】
生徒一人一人の解き方まで共有できるようになりました。
ClassPad.net導入後、一番変化を感じたのは、生徒たちと共有する時間が作れたということです。全体の人数が多いことから、実際に一人一人の計算の解き方まで見ていくのは大変でした。
ClassPad.netで共有することで、ある過程で立ち止まって発言させたり、異なる解き方もあると発言させたり、共有する時間を多く作ることができました。
導入前と導入後の【生徒の変化】
ClassPad.netを介して共有するため、生徒たちが綺麗な字を書くことを意識して提出してくれるようになりました。その共有物を生徒たちが見て発言したり、ポイントをまとめたりするので、少しでも見やすい字を心がけてくれるようになったのだと思います。
また、提出機能により生徒の分からなかったところも把握できるのが大きな変化だと思います。
生徒や保護者さんの声や評価
評価いただけているのは、ICTによるオンライン授業の対応だと考えています。コロナ禍になった時、オンライン授業にすぐに対応できたのは、本校の早くからのICT教育への取り組みによるものです。iPadを通じて、先生方がパワーポイントやホワイトボードに書いたものを映し出すといったように、様々な方法で工夫しながら、生徒たちに発信し続けました。
お気に入りの機能・使い方
授業支援機能での提出・返却により、生徒一人一人の解答を丁寧に見られるようになりました。
ClassPad.netのお気に入りの機能は、提出機能と返却機能です。生徒たちに問題を出し、それを提出してもらった時に、一人一人の答えを丁寧に見られるようになりました。ここはもう少しこうした方が良いというサジェスチョンや、生徒が気づいていないところの指摘ができます。さらにそこから発展して、類題を解くこともできます。このように、提出して返却する流れの中で、ClassPad.netだからこそ出来るようになったことが多々あります。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
数学ツール「ClassPad Math」のグラフをより使っていきたいと考えています。空間図形や空間のベクトルの単元では、黒板で描いてもなかなか理解しづらい生徒も多くいます。
ClassPad.netでは図形やグラフを描く機能が充実していますので、私自身も学びながら、生徒たちと一緒に体験して、より効果的に使っていけたらと考えています。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
今までは紙の辞書などの持ち物が重く、持ってこないこともありました。ClassPad.netが導入されたことによって、今ではiPad1台だけで良いので、いろいろな場面に持っていけます。分からないことは、すぐその場で解決できるのがとても良いと思います。意味を調べた後に履歴が残るので、後日復習にも使えてとても便利です。
また、自宅学習で分からない問題があった時に、ClassPad.netで先生に送信することによって、その問題の解説を返してもらえるのは、私にとって大きなプラスになっています。分からない問題をそのままにせず、その場で解決できるようになりました。
保存機能があることもとても便利だと思っています。いろいろな教科の資料が送られてきますが、保存機能の中では単元ごとにフォルダ分けして保存することで、該当のフォルダから資料を見つけやすいです。
先生が前で投影する形式のスライドでは、次に進んでしまったらもう見返すことはできませんが、ClassPad.netを使用していることで、先生が用意してくれた資料を自分で見返せて、メモを簡単に取ることもでき、便利になったと感じています。
数学を中心に、家に帰ってからの復習にもClassPad.netを多く活用しています。
授業支援機能の中の提出機能が最も便利だと思います。提出機能で先生との共有ができたり、自分の解いた問題の採点を戻してもらったりできる点がとても良いと思います。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
関連URL
最新ニュース
- プログラミング学習 8割が「興味あり」も「難しそう」が最大の学習障壁に =「プロリア プログラミング」調べ=(2024年12月12日)
- プログラミング言語別提示年収ランキング、2年連続Goが1位に =paiza調べ=(2024年12月12日)
- インヴェンティット、デバイス管理ツール「mobiconnect」が藤枝市役所で採用(2024年12月12日)
- 週休3日制で20代正社員が取り組みたいこと1位は「スキルアップや資格取得の勉強」=ジェイック調べ=(2024年12月12日)
- 日本数学検定協会、「すらら国際デジタル算数/数学コンテスト2024」で中1部門の優勝者に「SUKEN Award」を贈呈(2024年12月12日)
- デジタル人財の育成を目指す「AKKODiS高等学院」、2025年4月に開校(2024年12月12日)
- メディアナビ、AI文書チャット「LightPDF」がハリウッド美容専門学校に導入(2024年12月12日)
- Ubdobe、「遊びながら介護を学ぶボードゲーム」が千葉県内の中学で活用開始(2024年12月12日)
- 群馬大学 食健康科学教育研究センター、生物統計解析の手法を学ぶオンライン講座(2024年12月12日)
- 神戸大学とフューチャー、AIを活用した医療面接トレーニングアプリの開発を推進(2024年12月12日)