2024年6月10日
他校の取り組みが分かる!常葉大学附属橘高等学校のICTを活用した授業実践事例『英語』を紹介
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現代と古代のスポーツを題材とした英語コミュニケーションの授業
授業支援機能の活用で、生徒の解答を効果的に集約・紹介
常葉大学附属橘高等学校 〈静岡県〉 谷一輝 先生 教科:英語 指導学年:一年生
校訓
サブタイトルに含まれる「ライフ」は、人生や生活の他に「幸せ」という意味ももたせています。
勉強を含め多岐にわたる学びを続けることは、生徒にとって幸せに繋がっていく。そのために、より高きを目指して学び続けてほしい、という想いを込めた校訓です。
学校の教育目的
「学力を伸ばす」「人間性を高める」
日々、職員が同じベクトルを持ちながら「伸ばす教育」を実践すべく教育活動を行っています。
ICT教育の課題・テーマ
ICTツールを活用し、生徒自らが答えを見つけ出していく
グローバル化が急速に進む先の見えづらい社会、そして世の中の価値観も非常に不透明な中、生徒たちが自らICTツールを使いながら「何が正解なのか」自分で答えを見つけ出していくことを意識的に、そして継続的に行っていくことが必要だと考えています。ICTツールが宝の持ち腐れにならないよう、どのような場面・ポイントで使っていくかを我々教員がしっかり把握しながら教育活動を行うよう心がけています。
端末整備状況
令和3年度の新入生から段階的にBYOD形式でiPadの導入を進めており、令和5年4月には、中学1年生から高校3年生まで全学年がiPadを持つ状態になります。
ClassPad.net導入に至った経緯と理由
一番は辞書機能の充実、そして教員がフル活用できる多彩な機能がオールインワンであること
本校は学校改革部・教育開発部を中心にICT教育の推進を行っており、様々なICT教育システム・ツールを検討するなかで、ClassPad.netの良さを知りました。現場の担当教員の意見も取り入れながら導入検討を進める中で、特に辞書機能が充実している点が注目を集めました。また、本校では全教員がフル活用できることを目指しており、意見集約や課題の配信、提出作業などを総合的に効率良く行えることを評価し、ClassPad.netの導入を決定しました。
授業の流れとClassPad.netの活用方法
STEP1
扱う単元の教科書の本文をプロジェクターに投影しながら、文章を音声で確認する。
STEP2
本文の中でキーワードだと思う単語やフレーズを生徒が探し、ClassPad.netのふせんに書き、授業支援機能で教師に送信する。提出されたふせんの中から、良い視点のものを紹介しながらポイントを解説する。
STEP3
本文に出てきた新出単語を生徒がオンライン辞書機能で調べ、ふせんで提出。STEP2同様に提出されたふせんから教師がポイントを解説する。
STEP4
文法理解のパートでは、生徒が教科書の例題を解き、iPadで撮影。その写真をClassPad.netで提出する。
提出された解答から教師がランダムに紹介しながら正解を解説する。
デジタル社会におけるネット検索の弊害や上手な付き合い方とは
ネットの中には多くの情報が混在しています。その中で正しいもの、間違っているものを吟味していく必要があると考えます。ネットに載っているものが答えではなく、ひとつの意見として捉えていくことで、自分の知見が広がり、考える力がつくのではないかと思います。
宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会
生徒たちは、ClassPad.netで特に辞書機能を用いることが多いと思います。辞書機能によって、生徒自身で調べる癖がついてきます。自主学習の中で分からないこと、例えば読めない漢字、知らない英単語があったらその場で調べることができ、学習に大いに活用できていると思います。
導入前と導入後の【授業での変化】
生徒が考えていることを授業のなかで把握できるようになりました。
ClassPad.netを導入したことによって、生徒の生の意見をその場で聞けるようになりました。こちらからの問いかけに対して、比較的シャイな生徒も多いので、以前はなかなか意見を聞くことができませんでした。
ClassPad.net導入後は、提出ボックスの機能を用いることによって、生徒が今考えていることをその場で把握できるようになりました。生徒が何を考えているのか、そして何が得意/不得意なのか見えるようになり、非常に授業が展開しやすくなりました。
導入前と導入後の【生徒の変化】
生徒自身も、メモとして提出することによって、意見を表現しやすくなり、自分はこう考えているということを発信しやすくなっていると考えます。自分自身が考えていることを、周りのみんなに知らせることができる。生徒同士のコミュニケーションのきっかけにもなっていると思います。
生徒や保護者さんの声や評価
本校では、iPadを用いての授業がメインとなっています。ClassPad.netには、ただ書くだけではなく、記録に残せるという利点があります。端末1台で、授業の内容を家で見返すことができる、学校の授業と同じように家でも学習ができるという点で、保護者の方から評価をいただいていると聞いています。
お気に入りの機能・使い方
生徒の考えや文法の間違いなどがないか、すぐに確認できる提出ボックスがお気に入りです。
ClassPad.netで気に入っている、そして一番使っている機能は提出ボックスです。私が教えている英語コミュニケーションという科目は、主に英語の長文を読んでその内容を理解するというものです。その授業の中で、生徒がどのように考えているか、またそれをどう表現するかということも大切になってきます。生徒が今考えていることを提出ボックスに提出させることによって、実際どのように考えているのか、文法の間違いがないかをチェックできる点が非常に役立っています。
ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業
現在、私(1人)対生徒たち(35〜40人)の授業を展開しています。今後はグループワークを用いて、生徒同士で意見を出し合い、生徒同士で提出ボックスを作って自分たちで意見を出す、その後自分たちでまとめるといった、生徒主体の授業をしていきたいと考えております。
生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」
私は、物理の授業や学習でClassPad.netを最も活用しています。毎時間の振り返りを先生に直接渡すのではなく、ClassPad.netで提出するのでとても楽です。また、先生から授業で使用したデータをClassPad.netに送ってもらい、その日の授業内容を振り返ることができるのが便利だと思います。
ClassPad.netはオンライン辞書機能も便利です。今までは紙の辞典を開いて確認していましたが、ClassPad.netならすぐに調べることができます。また、今まで調べた単語を単語帳一つにまとめることができます。分からなくなった時にそこを確認する使い方も非常に便利だと思います。
《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》
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