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2024年6月17日

他校の取り組みが分かる!大阪産業大学附属高等学校のICTを活用した授業実践事例『国語』を紹介

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古典の文法理解の授業
オンライン辞書機能で、助動詞の意味を捉えながら訳を進行


大阪産業大学附属高等学校 〈大阪府〉 新宮 一平 先生 教科:国語 指導学年:一年生

建学の精神

偉大なる平凡人たれ

創立者、瀬島源三郎先生が「平凡な日常生活を大切に送っていくこと、地道にたゆまず努力していくことは偉大なことである」と教え、それは現在の徳育・知育・体育の三位一体教育の実践に繋がっています。徳育を先頭に位置付けたのは知育も体育も徳育の上に育まれると考えられているためです。

学校の教育目的

本校は昭和3年に、大阪鉄道学校として創立されました。現在は大阪産業大学の附属高校として、5つのコースを設けており、それぞれの目標を持つ受験生が、コースを選んで入ってきます。多くの生徒が大学進学を目指し、卒業後はそれぞれ希望の大学に進学します。そういった生徒あるいは保護者のニーズにしっかりと応えていける学校を目指しています。

ICT教育の課題・テーマ

平岡 伸一郎 校長先生

年齢問わず、すべての先生がICTを推進できる環境づくりに力を入れています。

ICT教育推進については、本校は残念ながら、全国あるいは大阪の他の学校に比べると後発ではありました。そこで新たにICT教育を推進する部署を立ち上げ、ベテランの先生から若い先生まで、すべての先生がICTを進めていくための環境づくりを大きな課題として取り組んでいます。後発の学校ではありますが、ここ数年でかなり進んできているのではないかと思います。

端末整備状況

令和4年4月入学の高校一年生から、全員にChromebookを持たせており、令和6年度にはすべての生徒が端末を持つ状況になります。

ClassPad.net導入に至った経緯と理由

オンライン辞書機能のコンテンツの充実と、ICTを推進しづらい「数学」にも効果的な数学ツール『ClassPad Math』が決め手

市川 典孝 先生(ICT担当)

生徒全員にChromebookを持たせるにあたり「Chromebookの金額に追加して、今までのように電子辞書の端末も保護者にご購入いただくのか」ということが課題でした。 二つの端末を合わせると負担がとても大きいですが、一方で辞書は必ず持たせたいと考えておりましたので、様々な辞書のサービスを検討・体験しました。その中でClassPad.netは辞書だけでなく、今まで生徒たちが使っていた参考書や用語集なども入っていたことが一番大きかったと思います。

また、5教科の中でICTを推進しづらいのが「数学」でした。他のサービスでは「電子ペンだとグラフが書きにくい」という話があがりましたが、ClassPad.netにはグラフや図形が視覚的に掴める数学ツール『ClassPad Math』があり、5教科全てで活用できるサービスということも導入のポイントでした。

授業の流れとClassPad.netの活用方法

STEP1
文法事項を確認しながら、生徒たちが順番に訳を答えていく。

 

 

 

STEP2
生徒があてられた文章を訳したときに、単語のつまずきがあれば、ClassPad.netのオンライン辞書機能で確認していく。

宿題や自宅学習でのClassPad.netの活用機会

『ビジュアルカラー国語便覧』を使用して古典常識の学習を自宅でやってもらったり、古典に限らず、意味調べに活用してもらったりしています。

導入前と導入後の変化

生徒が自発的に調べるようになったことが一番の変化です。

気になったことはすぐ自分で調べ、書き込むという癖がついたと思います。

お気に入りの機能・使い方

一番のお気に入りは、オンライン辞書機能の『ビジュアルカラー国語便覧』の中にある百人一首です。

百人一首の解説だけではなく、文法事項の解説まで詳しくしてくれているので、生徒たちが小学校のときに音で覚えていたものを、「こういうことだったのか」と実感できるのが、すごくいいなと思います。

ClassPad.netを使用した今後取り組みたい授業

今までは「教師側から与えたものを、生徒たちがClassPad.netを使って調べる」という方式でしたが、今後は「生徒たちが自ら問題を発見し、ClassPad.netに収録されている複数の辞書を使って様々な視点から調べ、自らで解決していく」ということに繋げていきたいと思っています。

生徒に聞いた、ClassPad.netの「良いところ」


以前は古典の用語が分からないときでも「調べるのが面倒だからいいや」と思ってしまっていましたが、ClassPad.netのオンライン辞書機能は気軽に調べられ、様々な意味が出てきますので、非常に良いです。

また、インターネットで英単語を調べる際、検索結果の一番上に出てきた一つの意味で訳していたのですが、それだと違和感がある訳になってしまっていました。
ClassPad.netは、その単語の複数の意味や過去形など様々な情報を提示してくれます。違う形になることで意味が変わる単語もあるので、英文の訳し方が幅広くなりました。


授業中に出てきた分からない単語を調べるのに、以前はインターネットを使って検索して、該当するサイトを探すということをしていました。古典では、現在使われている言葉の意味とは違うものが多く、インターネットでは詳しくワードを入れないとなかなか出てこないことがあったので、ClassPad.netでワードを検索するだけで、正確な情報をスピーディに調べられることがとても便利です。授業中や自宅学習で、やらなければいけないことがたくさんあるときには、とても助かります。

また、以前は調べたい単語があるときに、どの辞書で調べたらよいか分からないということがありましたが、ClassPad.netには、複数の辞書から検索できる機能があり、様々な辞書の意味が出てきて、私はそこがすごくお気に入りです。

《教師、自治体、学校関係者の皆さまへ》


関連URL

大阪産業大学附属高等学校

「ClassPad.net」

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