2024年7月18日
生成AI、小学生の23%・保護者の53%が「知っている」、肯定的な保護者は66%に増加=ベネッセ調べ=
ベネッセは17日、全国の小学3年~6年生とその保護者1032組を対象に実施した、「生成AIの利用に関する調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、小学生に「生成AI(ChatGPTなど)を知っているか」と尋ねたところ、23%が「知っている」と回答。「知らない」は43%だったが、昨年の調査より9ポイント減少した。一方、小学生の保護者は53%が「知っている」と回答。「知らない」は18%。

「子どもは生成AIをどのくらい使っているか」を聞いたところ、「よく使っている」が16%、「時々使っている」が28%、「試しに使ってみたことがある」が26%、「全く使ったことがない」が29%で、生成AIを知っている子どもの約7割に利用経験があった。

また、子どもが生成AIを利用することに対する保護者の意見を聞いたところ、66%の保護者が利用に肯定的(「積極的に使ってほしい」「少し使ってみてほしい」)で、昨年の調査より10ポイントアップした。否定的な意見(「あまり使ってほしくない」「まったく使ってほしくない」)は4.1%。


利用に肯定的な保護者の意見で最も多い理由は、「新しい技術の活用力を養うよい機会になりそうだから」35%で、否定的な意見の保護者の回答理由で最も多いのは「自分で考えなくなりそうだから」48%だった。

「生成AIを今後どのくらい使ってみたいか」を尋ねたところ、約9割の子どもが利用に肯定的(「たくさん使いたい」「少し使ってみたい」)で、否定的な意見(「あまり使いたくない」「まったく使いたくない」)は約1割だった。

「どのような時に生成AIを使いたいか」との質問には、親子ともに「好きなことについて調べる時」(子ども54.1%、保護者51.4%)との回答が最も多かった。

「生成AIを使う時に大事だと思うこと」については、「個人情報は入力しない」ことを大事だと思う回答が最も多かった。
今回の調査結果を昨年と比較すると、この1年間で、「生成AI」の認知や利用率の変化はほぼ見られなかったが、最も大きな変化は、「生成AI」がどのようなものかを知っている保護者のうち、66%が利用に肯定的で、昨年より10ポイント増加した点だった。
この調査は、全国の小学3生~6年生とその保護者を対象に、6月24日~26日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は1032組。
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