2025年6月19日
子どもが習い事を辞める理由、1位「やる気がなくなった」、2位「指導者と合わない」=アタムアカデミー調べ=
アタムが運営するオンラインイラスト教室「アタムアカデミー」は18日、子どもが習い事を辞めた経験がある保護者507人を対象に実施した、「子どもが習い事を辞める理由に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、子どもが習い事を辞めた理由の1位は、ダントツで「やる気がなくなった」30.8%で、具体的には「課題や練習を自発的にしなくなる」「レッスン中に集中できていない」などが挙げられた。親の側も、「頑張る気がないなら上達も期待できず、続ける意味がないのでは」と感じ、辞めさせた方がよいと考えるケースが多いようだ。
2位は「指導者と合わない」12.4%。習い事は、指導者との関係や相性が重要で、意欲に直結する。指導者の態度や教え方が子どもに合わないと、習い事そのものが苦痛になり、通うことを拒むケースも出てくる。
3位は「時間がない」11.6%。習い事を無理なく続けるには、学校や他の習い事などとのバランスが大切で、中学校入学で部活が本格的に始まったタイミングで、習い事を辞めたり減らしたりしたケースも見られた。
以下、4位「他にやりたいことができた」10.8%、5位「目標を達成した」9.5%、6位「本人に合っていなかった」6.7%、7位「レベルが合わなかった」5.7%、8位「チームメイトとの人間関係」4.9%、9位「経済的な事情」4.5%、10位「期待した成果が出ない」4.1%と続いた。
「習い事を辞めた後、子どもにどのような変化があったか」を聞いたところ、最も多かったのは「別の習い事を始めた」34.3%だった。辞めた理由が「習い事が合わなかった」「やる気がなくなった」などの場合、新たな習い事を開始した子どもも多くなっている。新しい習い事が子どもの適性や興味に合っていて、自発的に取り組むようになり、充実感を得ているケースも多数見られた。
2位は「楽しそうに過ごしている」21.1%で、嫌だった習い事から解放され、ストレスが減って子どもが明るくなったケースも多数あった。3位は「友達と遊ぶ時間が増えた」6.5%で、習い事に費やしていた時間の予定がなくなり、友達と遊ぶ時間が増えたケースが多く見られた。
以下、4位「勉強時間が増えた」5.7%、5位「ゆとりができた」5.1%、6位「趣味の時間が増えた」4.5%、7位「後悔している様子」2.8%と続いた。
また、「子どもが習い事を続けるための親の工夫」について聞いたところ、最も多かったのは、「習い事を慎重に選ぶ」26.8%だった。子どもの性格や興味に合った習い事でなければ、途中でモチベーションを失いがちになるため、体験入会や見学などを通じて、子どもが本当にやりたい習い事なのかを見極めてから始めるケースも多くなっている。
2位「子どもの意見を尊重する」15.6%、3位「意識的に褒める」10.7%など、子どもの気持ちに寄り添う姿勢も重要視されていた。子どもが習い事を続けていくためには、親のサポートが重要なのが分かる。
以下、4位「一緒に取り組む」9.5%、5位「ご褒美を設定する」6.5%、6位「子どもの話を聞く」6.1%、7位「前向きに励ます」5.3%、8位「目標を決める」4.7%と続いた。
この調査は、子どもが習い事を辞めた経験がある保護者を対象に、5月27日~6月4日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は507人(女性389人/男性118人)で、回答者の年代は「20代」5.5%、「30代」36.3%、「40代」39.3%、「50代以上」18.9%。
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