2025年7月17日
教育AI活用協会、Interop Tokyoでの「教育AIサミット」開催レポート公開
教育AI活用協会(AIUEO)は16日、6月11~13日の3日間、千葉・幕張メッセで開催した「Interop Tokyo 2025」の特別企画「教育AIサミット」の開催レポートを公開した。
同協会が、Interop Tokyo実行委員会とともに実施した同サミットには、「教育×生成AI」をテーマに教育関係者、自治体職員、企業、研究者、学生など、多様な参加者が一堂に会した。会期中にはInterop Tokyoに、延べ10万人以上が来場し、AIと教育の未来について多角的に議論し、共に考える貴重な3日間になった。
同サミットでは、教育界・学術界・ビジネス界の第一線で活躍する多彩な登壇者が登場し、現場におけるAIの活用事例や、これからの教育のあり方について、実践に即したビジョンを語った。主催した全6講演はすべて満席になり、立ち見が出るほどの盛況。
基調講演では、安河内哲也氏(実用英語推進機構代表理事)が、「文系人材のためのAIフル活用仕事術」と題して、英語教育者としての立場から、文系人材が日常業務や情報発信の中でAIをどのように活用できるかについて、具体的な事例を交えながら分かりやすく解説。生成AIがいかに強力な支援ツールとなり得るかを丁寧に説明し、受講者の関心を惹きつけた。
「AI×教育セッション」では、①生成AIは教育をどう変えるか?②探究的な学びとAIはどう交差するのか?➂教師がAIと“協働”するには何が必要か?④幼児から社会人まで、AI時代における“自分軸”の学びとは?—といった問いが提示され、参加者と登壇者が活発な意見交換を行った。
また、現場に根ざした実践例も豊富に共有された。たとえば、通知表所見を生成AIで自動作成し、教員が選択・調整するという「手間を残すAI活用」の実践や、社会課題解決型プロジェクトを通じてAI的思考を育む高校・大学での事例など、教育現場に即した先進的な取り組みが紹介された。
一方、展示ブースでは、企業・団体による出展に加え、玉川大学・濵田英毅教授による「歴史人物シミュレーター」など、生成AIを用いた教育コンテンツの体験型展示も多数並んだ。
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