2025年8月7日
CURIO SCHOOL、中高生探究コンテスト2025 全応募者アンケート分析結果を発表
CURIO SCHOOLは5日、「中高生探究コンテスト2025」の応募者に実施した探求学習に関するアンケート調査の結果を発表した。
同社は、東京学芸大学登本洋子准教授と2024年度より探究学習における共同研究を実施している。共同研究の一環として、同社主催「中高生探究コンテスト2025」にて、中学生と高校生の学校における探究学習の実態を明らかにするため、応募者へ探究学習に関するアンケート調査を実施した。
それによると、多くの生徒が「より深い学び」として探究学習に価値を感じていることがわかった。生徒たちは、自らの興味関心をもとにテーマを設定し、調査やフィールドワークや制作活動などを通じて主体的に学ぶことで「新しい視点を得た」「他ではできない経験を積めた」「自分をより深く知ることができた」と回答した。学校の教科学習とは異なる自由度の高い学びが、生徒にとって特別な意味をもつことが示唆された。
また、探究活動は進路選択にも大きな影響を与えており、「将来の職業を考えるきっかけになった」「進路を明確にできた」「大学の志望理由として使えた」といった意見が多く回答された。一方で、「自分の進路とは結びつかなかったが、探究自体に価値があった」との意見も見られた。自身の進路と直接結びつかなくとも自己理解や思考力の養成といった観点において、探究学習が有意義であることがうかがえる。
一方で、生徒たちは探究活動を進める中で多くの課題にも直面していることがわかった。特に多かったのは「時間が足りない」「探究プロセスがわからない」「調べたいテーマの情報や専門家が見つからない」といった声。これらは学校側のカリキュラム編成やサポート体制に起因する部分が大きく、探究を十分に進められなかったという不満が顕在化したと考えられる。
さらに、「自由にやらせてほしい」「もっと外とつながる機会がほしい」「他の探究者と交流したい」「発表の場が少ない」との声も多く、生徒たちは探究を「自分たちのもの」として主体的に広げていきたいと感じていることが伝わってきた。単なる学校の課題としてではなく、社会と接続し、自らの成果を誰かに伝えたり、他者と対話することに大きな意義を見出していることが示唆された。
また、「先生が熱心でなかった」「支えてくれる人がいなかった」といった声もあり、探究活動における人的サポートの重要性が浮き彫りになった。教員の関わり方一つで、生徒の探究が促進されるか否かが大きく変わる可能性が示唆される。教員からのフィードバックや専門家とのマッチング、過去データへのアクセスなど、学外の知のネットワークとつなぐ橋渡しの機能が、より求められるのかと思われる。
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