2013年9月5日
教科書会社12社+1/デジタル教科書コンソーシアムCoNETSを発足
教科書会社12社と、システム会社の日立ソリューションズの全13社は5日、国内初の次世代デジタル教科書の共通プラットフォーム開発に取り組むため、コンソーシアム「CoNETS(コネッツ)」を発足した。
「CoNETS」に参加している教科書会社は、大日本図書、実教出版、開隆堂出版、三省堂、教育芸術社、光村図書出版、帝国書院、大修館書店、新興出版社啓林館、山川出版社、数研出版、日本文教出版の12社。
「CoNETS」は、教科や教科書会社によって異なっているデジタル教科書の操作性を統一し、様々な端末で使用できるマルチプラットフォームを開発することで、「デジタル教科書のスタンダード」を目指す。
デジタル教科書は、映像や音声による学習意欲の向上や、教師と児童生徒の学習情報の共有化、学習目標の焦点化など、紙の教科書にはないメリットが実証される一方、各社デジタル教科書の操作性の違いや、学習スタイルの多様化による教師や児童生徒の戸惑いなど、様々な課題も表面化している。
「CoNETS」は、従来型のデジタル教科書では、Windows7、Windows8、iPadなどOSごと、教科書会社ごと科目ごとに異なる起動方法やインターフェース、操作方法を共通のプラットフォームを開発することで統一し、効率的な学習を可能にするとしている。
2015年に小学校用、2016年に中学校用、2017年に高等学校用の発売を予定している。
今後、教科書各社への「CoNETS」参加も呼びかけるという。
「CoNETS」とは、「Connecting to the Next Education for Teachers and Students」の略で、教師と子どもたち、そして、教科書に携わる会社が「未来の教育」に向かってひとつになる、という想いをこめたもの。
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