2020年4月13日
アルク、函館高専での「eラーニング英語授業」1年間の成果報告を発表
アルクの語学教育専門研究機関「アルク教育総合研究所」は10日、函館工業高等専門学校の4年生を対象に実施した、TOEIC L&Rテストのスコア向上を目指してeラーニングと対面指導を組み合わせた授業モデルの実践報告を発表した。
この調査レポートは、「ALC NetAcademy NEXTを利用した授業モデルとその効果~eラーニング自習と対面指導を結び付けた函館高専の事例報告~」と題するもの。
同社のeラーニング「ALC NetAcademy NEXT」を利用した自己学習、外部講師による全体セミナーとグループセッション、常勤教員による個別指導などを組み合わせて1年間、正課授業を実施した。
同報告書が取り上げている「生産システム工学科機械コース」の1クラスの事例は、クラス規模37人で、取り組んだeラーニングのレベル別分布は500点コース33人、600点コース3人、730点コース1人。
前期15回の授業のうち、9回は出席確認、6回は自学自習とし、取り組み課題を指定。途中、成績不振者を中心に個別指導を実施した。
2018年度は、37人中33人(89%)が目標の400点以上を取得。eラーニングの学習履歴の調査の結果、学習時間が想定の35時間より少ない学生が90%以上いた。
また、eラーニング付属のTOEIC L&Rフル模試の結果とそれに費やした時間に注目すると、TOEIC換算スコア350点以下の生徒と500点以上の生徒では、30分の開きがあった。
2018年度の授業を振り返ると、成績下位者または学習動機の低い学生には、「学習を継続できるペース配分」「自分の学力に見合う学習材(教材)選択」、そして自己肯定感、自己効力感を高める仕掛けが必要と思われる、という。
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