1. トップ
  2. イベント・セミナー
  3. D2C/スマホアプリ開発「アプリ甲子園」優勝は高校1年生

2013年10月1日

D2C/スマホアプリ開発「アプリ甲子園」優勝は高校1年生

D2Cは29日、全国の中高生を対象としたスマートフォン向けアプリ開発コンテスト「アプリ甲子園2013」決勝戦を東京・港区のD2C本社で開催した。

アプリ甲子園

533作品応募の中から勝ち抜いたファイナリスト12 組が決勝戦に進出。会場に集まった約60名の参加者は、斬新な発想をアプリで具現化したファイナリストたちによる思いのこもったプレゼンに、熱心に耳を傾けた。

優勝した浅部祐さん

このコンテストでは、5名の専門家がプレゼンによる「企画力」を審査するとともに、実機を操作するなどしてアプリの操作性、技術力、完成度など「実装力」についても採点し、総合的な得点で審査を行う。

SoundGuess

審査の結果、身近な音を使ったゲームアプリ「Sound Guess」を開発した、渋谷教育学園幕張高校1年の浅部祐さんが優勝を手にした。副賞としてiMac(27インチ、3.1Gz)が贈られた。

浅部さんの作品「Sound Guess」は、普段は気づかないような身近にある様々な音に触れよう、をモットーに出来上がったゲームだという。このアプリを使えば、身の回りの音をすぐに録音でき、ゲームとして活用、さらに世界中の人たちとFacebookを通して音を共有できる。ユーザーインターフェイスにも優れ、審査員からの評価も高く、見事優勝した。

アプリ甲子園は、次世代を担う若手クリエイターの発掘と健全な育成支援を目的として、20111年からD2Cが主催するスマートフォン向けのアプリ開発コンテスト。2012年度からは、文部科学省の後援事業として認可を受けている。

今年6月、政府の産業競争力会議が発表した「成長戦略」に、義務教育段階からのプログラミング教育等のIT教育を推進することが挙げられるなど、子ども向けのプログラミング教育は注目を集めている。こうした背景もあり、今回の作品応募は533件と、昨年の167件を大きく上回った。

プレゼンの様子

決勝戦に参加したのは浅沼さんの他、品川女子学院高等部1年 梶原一葉(かずは)さん、東海大菅生高校2年小河原裕介さん、桐光学園高等部1年有賀幾巳(いくみ)さん、新名哲成さん、広田大地さん、慶応大学中等部福井一玄さん、品川女子学院高等部1年嶋本夏海さん、福岡大学付属大濠高校3年古川漱一さん、慶応大学普通部2年岡田侑弥さん、宮城県工業高校情報研究部「SHeiper」制作チーム、岡山一宮高校3年池原克明さん、本郷高校3年三宅在都さん、浦安市立高洲小学校6年長滝谷普司さんの12組。

福井一玄さん

慶応大学中等部福井一玄さんの作品は、お知らせ機能がついた医療アプリ「お薬の時間」。薬の服用をアラームで知らせて服用忘れを防止するとともに、薬を飲んだ時にメールが送信されるようになっているため、安否確認も行える。人の役に立つアプリを作りたいと考えていたところ、老人の孤独死のニュースを聞きこのアプリを思いついたという。

嶋本夏海さん

品川女子学院高等部1年嶋本夏海さんの作品は、直感的にやるべきことが分かるTODOリスト「TODO graph(トドグラフ)」。縦の「重要度軸」と横の「期限軸」に分割された画面で一覧できるため、やるべきこと(TODO)の優先順位を一目で確認できる。嶋本さんは、「どれをやったらいいのかというネガティブな悩みがなくなり、空いた時間に何をしようとポジティブに考えられるようになりました」とこのアプリの利点を語った。

「SHeiper」制作チーム

宮城県工業高校情報研究部「SHeiper」制作チームの作品は、もしもの時の安心アプリ「SHeiper」。「バッテリー緊急モード」「ホイッスルモード」「懐中電灯モード」「避難所検索モード」「ワンプッシュ居場所送信モード」の5つの機能で構成される。震災を経験したことがきっかけとなり、開発を志したという。避難所検索は今のところ宮城県のみだが、各都道府県の協力を得て全国に広げたいと、今後の展開について語った。

関連URL

アプリ甲子園オフィシャルサイト

自律的な学習者への第一歩に 自己効力感の向上 活用事例多数紹介 すらら 活用事例のご紹介
大塚商会
ユーバー株式会社

アーカイブ

  • ICT要員派遣はおまかせ! ICTまるごとサポート 詳細はこちら
  • 事例紹介作って掲載します。 ICT教育ニュースの楽々 事例作成サービス