2022年11月4日
オンライン全国学力テストに必要な「学習eポータル」、3割の自治体が未導入=NEC調べ=
NECは、文部科学省が実施する2023年度全国学力・学習状況調査に向けて、児童生徒5000人以上の自治体からランダムに抽出した222自治体を対象に実施した、「全国の教育委員会におけるデジタルツール導入状況に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、222自治体に、2023年4月に実施予定の「オンライン全国学力テスト」に必要となる「学習eポータル」の導入状況を聞いたところ、「導入している」と答えたのは148自治体(67%)で、3割(33%)にあたる74自治体が「導入していない」と回答した。
「学習コンテンツ」の導入状況については、「導入している」と答えたのは197自治体(89%)で、「導入していない」は24自治体(11%)だった。
「オンライン授業支援ツール」の導入状況を聞いたところ、「導入している」と答えたのは178自治体(80%)で、「導入していない」が37自治体(17%)。
オンライン授業支援ツールは、学校や塾などでのオンライン授業をサポートするためのツールで、LIVE配信、録画、双方向コミュニケーション、共同作業、ファイル共有、学習履歴管理などの基本機能がある。
また、「フィルタリングサービス」の導入状況を聞いたところ、「導入している」と答えたのは196自治体(88%)で、「導入していない」は18自治体(8%)だった。
フィルタリングサービスは、インターネット上のウェブページなどを一定の基準で評価判別して選択的に排除する機能で、子どもを有害なサイトから守る。
この調査は、全国の児童生徒5000人以上の自治体からランダムに抽出した222自治体を対象に、9月9日〜28日にかけて電話で実施した。
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