2023年2月27日
東京薬科大、データサイエンス研究で抗リウマチ薬の安全性への薬物併用の影響が明らかに
東京薬科大学は22日、大規模データを用いたデータサイエンス研究により抗リウマチ薬の安全性への薬物併用の影響を明らかにした研究結果が Frontiers in Pharmacology 誌に掲載されたことを発表した。
薬学部 臨床薬理学教室の恩田健二講師、社会薬学教育センター薬事関係法規研究室 益山光一教授、望星薬局 本間 丈士 氏(本学大学院研究生)による、データマイニングの手法を用いた医薬品副作用・有害事象の研究結果が Frontiers in Pharmacology 誌(インパクトファクター5.988)に掲載された。
実臨床の有害事象報告が集積した世界規模のデータベースである米国 FDA Adverse Event Reporting Sytem(FAERS)を用いて、関節リウマチの治療薬であるメトトレキサート(MTX)の使用に関連する種々の有害事象について、データマイニングの手法を用いて併用薬の観点から解析。
関節リウマチ症例の約38万件の有害事象報告データを元に、MTX 関連の有害事象(間質性肺疾患、肝毒性、 骨髄抑制、結核)を、MTX を含む治療パターン毎(MTX、葉酸、腫瘍壊死因子(TNFα)阻害薬の単独または併 用の組み合わせ)に統計的(多重ロジスティック解析)に比較した。
その結果、葉酸の併用は、肝障害や骨髄抑制など MTX の用量依存的な副作用報告を減らす一方、MTX と TNFi の併用は結核感染症のオッズ比を大きく高めていることが明らかになった。
関節リウマチ治療における安全性情報を補足するものとして、薬物治療への貢献が期待されるという。
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