2023年2月27日
河合塾、国公立大入試の動向分析を発表 志願者数は減少するも人気は堅調
河合塾は22日、国公立大入試の動向分析を発表した。
国公立大一般選抜の総志願者数は 42万3180人と前年から約5千5百人減少(前年比99%)、募集人員に対する志願倍率は前年同様の 4.3倍となったが、大学入学共通テストの受験者数前年比 97%と比較すれば減少率は低く、国公立大の人気は堅調と言える。
国公立大入試の中心となる前期日程の志願者数は、23万1450人(前年比99%)。国立大、公立大で分けてみると、国立大で前年比 98%、公立大で同 101%と公立大ではやや増加したが、これは前年の新設大や公立大学法人化大が新たに集計に加わったためで、これらの大学を除くと国立大同様の98%。後期日程では前年比 98%、後期日程の廃止・縮小で募集人員も同 98%となっているため、倍率に変化はみられない。
前期日程の地区別では、関東、東海、近畿など都市部では昨年より志願者が増加。北海道、東北、北陸、四国、九州などでは減少した。
学部系統別では、文系では「文・人文」「社会・国際」で減少が目立つ一方、「法・政治」は前年並み、「経済・経営・商」は志願者が増加した。理系では、「理」で前年並み、「農」で志願者が増加したが、「工」では減少した。医療系では「医」「歯」分野で高い増加率となった半面、「看護」では志願者が減少した。
教育系は全系統の中で最も倍率が低く、個別の募集区分でみても今春は3分の1が1倍台となっており、競争緩和が進む。
旧帝大を中心とした難関10大学全体では、前期日程の志願者数は前年並み。大学別にみると、東京工業大、一橋大、京都大で志願者数が前年を上回った。
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