2024年4月30日
中部大学、運動の学習を実現する人工小脳デバイスを開発
中部大学は25日、運動の学習を実現する人工小脳デバイスを開発したことを発表した。

人が練習して自転車に乗れるようになったり、野球がうまくなったりすることを運動学習という。運動学習には脳の中の小脳が大きな役割を果たしていることがこれまでの研究で分かっている。この働きをまねた人工小脳を開発できれば、自ら新たな運動技能を獲得するロボットに応用できるほか、人の運動能力向上を手助けしたり、病気で運動学習をうまくできない人を助けたりできるようになると期待されている。
中部大学工学研究科情報工学専攻博士課程の進士裕介氏と理工学部AIロボティクス学科の平田豊教授らは、大阪工業大学の奥野弘嗣准教授らと共同で、小脳の神経ネットワークの構造と働きを模擬した数理モデルを構築し、半導体集積回路の一種で小型・低消費電力のFPGA(Field-Programmable Gate Array)に実装し、リアルタイムで動作する人工小脳の開発に成功。さにら、この人工小脳を用いて機械(直流モーター)の制御に成功した。
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