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2024年8月7日
チエル、GIGAスクール「端末の活用状況の可視化」向けダッシュボードの提供開始
チエルは6日、GIGAスクール構想第2期で求められる「端末の活用状況の可視化」に最適なダッシュボードを、同社のWebフィルタリングツール「InterCLASS Filtering Service」(インタークラスフィルタリングサービス)を通じて提供を開始したと発表した。

GIGAスクール構想第2期の整備に関して、文部科学省は「端末の稼働状況を把握できる機能の具備」を求めており、「客観的データに基づく回答を求めることとなる」としている。児童生徒が利用する1人1台端末では、その稼働状況をMDM(複数のモバイル端末を一括で管理するシステム)やWebフィルタリング、学習支援システムなどのログデータなどから客観的に把握する必要がある。
そこで同社では、同フィルタリングツール経由で収集したWebフィルタリングのログから様々な分析や解析を行い、こうしたKPIの指標の一部を確認できる45種類以上のダッシュボードを提供することにした。
同ソリューションは、端末の活用状況やWebフィルタリングの規制情報、同省が提唱する「教育DXに係るKPIの方向性」などのデータを可視化する。
同フィルタリングツールは、ChromeOSに特化しており、利用している自治体は、WebフィルタリングのログをGoogleが提供する「BigQuery」と「Looker Studio」を利用したダッシュボード経由でスムーズに活用することができる。
Webフィルタリングのログは BigQueryに保存され、従来のGoogle管理コンソールに蓄積されているログデータよりも長期間の保存が可能で、経年変化を容易に確認できる。ペタバイト級の膨大なデータも、わずか数秒の高速処理でスムーズに表示する。
また、ログデータをスムーズに活用するために、学校、教育委員会、自治体などがそれぞれの視点で必要とされるデータを視認性の高いレイアウトに落とし込み、過去100日分のログを45種類以上のダッシュボードで可視化する。
さらに、児童生徒の危険行動を可視化すると共に、「セキュリティレポート」としてそのまま報告できるダッシュボードも複数用意。
例えば、「最近休みがちな児童生徒のサイトの閲覧状況を知りたい」との問い合わせが学校から教育委員会にあった場合、「アクセス履歴(ユーザー別)」ダッシュボードを使い、個人の閲覧状況を細かく確認することができる。
また、児童生徒の検索行動をブロックされた件数などから可視化するダッシュボード「検索安全性チェック散布図」を定期的に確認することで、危険な検索行動のおそれがあるユーザーの特定も手助けする。
一方、文科省の「1人1台端末の利活用に係る計画」のKPIでは、「1人1台端末を週3回以上活用する学校の率」は2024年度までに100%、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」は2028年度までに100%、などがそれぞれ設定されている。
そこで、今回搭載したダッシュボードのうちの1つ「デジタル教科書(活用率)」では、「デジタル教科書を実践的に活用している学校の率」や「児童生徒が自分で調べる場面で1人1台端末を週3回以上使用させている学校の率」などを把握することができ、学校現場でのデータ利活用を促進させるという。
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