2025年11月19日
教育分野におけるAI活用の世界市場は爆発的な成長を見込む = Emergen Researchレポート=
Marketysers Global Consulting LLP は17日、教育分野における人工知能(AI)活用の最新市場レポートを公表した。
2024年に59億米ドルだった教育AI市場は、2034年には約382億米ドルへと急拡大する見込みで、年平均成長率(CAGR)は20%を超える。アダプティブラーニングや自動採点、学習分析といった技術の浸透が進み、世界的に個別最適化された学びの実現に向けた動きが加速している。
特に成長が著しいのがアジア太平洋地域で、2024年には世界全体の約38%を占めるとされる。中国はK-12領域でのAI活用が進み、市場全体の約19%を担うと予測される。またインドでも、政府と民間企業の連携によるオンライン学習プログラムの普及が市場拡大を後押ししている。
日本も重要な市場として位置づけられている。同レポートは日本と韓国を「戦略的イノベーションハブ」と評価し、地域全体のAI教育を支える中心的存在になるとしている。国内市場は2025年に21億米ドル、2032年には203億米ドルに達すると予測され、高い成長が見込まれている。少子化により教育現場の負担が増すなか、AIによる効率化や個別最適化が求められていることが背景にある。文部科学省もAI導入を教育改革の柱として掲げ、語学学習AIやアダプティブテストの導入が広がりつつある。
一方、急速な普及に伴う課題も浮き彫りに。学習データの扱い、プライバシー保護、AI倫理への配慮、学校間のデジタル格差などがその典型例だ。AIが教育の質向上に寄与するためには、制度面の整備と、教員・学習者双方のリテラシー向上が不可欠となる。
レポートは、教育AI市場が今後10年で大きく進化するとしつつ、導入後の運用体制や効果検証が成否を左右すると指摘する。日本では、学校・自治体・EdTech企業が連携し、AIを教育活動にどのように組み込み、持続的に活用していくかが重要なテーマとなりそうだ。
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