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2025年12月25日

三菱重工、DXの推進を支えるDI(デジタルイノベーション)人材の育成を加速

三菱重工業は22日、DXの推進を支えるDI(デジタルイノベーション)人材の育成に関して発表した。

「DI人材育成から成果の創出までのサイクル」

三菱重工グループは、経営目標「高利益体質と成長への投資の好循環」の実現に向け、「全体最適」と「領域拡大」という2つの柱からなる経営方針「Innovative Total Optimization(ITO)」を掲げており、その実現のため、DI人材の育成を加速している。

同社グループは、国内外の約300社からなり、設計、製造、建設から販売、アフターサービス、一般サービスまで、幅広い事業を展開している。多様な事業の持続的な成長には、AIなどのデジタル技術を活用した競争力強化が不可欠。

国内外のグループ企業に在籍する、一般社員から経営幹部まで全社員を対象に、体系的なDI人材育成プログラムを展開。さらに、オープンイノベーションを積極的に推進し、外部パートナーやスタートアップとの協業を通じて世界の最先端技術や知見を取り入れている。

成長の可視化に「DI人材認定制度」を制定。経済産業省の「デジタルスキル標準」を参考に、同社グループ独自の人材モデルを定期的にアップデートし、常に最新の要件を反映している。認定はBASIC・ADVANCED・MASTERの3段階で構成され、教育プログラムの受講実績、資格取得状況、プロジェクト経験などを総合的に評価。特にMASTERの認定は、デジタルイノベーション本部が定めた審査者による厳正な審査を経て認定される。

また、DX推進を加速するため、社員同士がAIやデジタル活用などの知見を共有し合うコミュニティを展開。具体的には、海外拠点と連携してAI・デジタル技術活用を推進する「グローバルITカンファレンス」や、有識者によるAI活用に関する講義を毎月開催する「AIサロン」、革新的な業務改善アイデアを募り、優れた提案を実装につなげるアイデアコンテストを実施。その結果、AI・デジタル活用が全社に浸透し、全事業所から改善アイデアが創出された。

将来的には、育成したDI人材がグループ全体のDX推進の中核となり、新たな価値創造や事業変革を牽引していくことを目指しているという。

「MHI REPORT 2025 三菱重工グループ統合レポート」CTOメッセージ

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