2014年5月30日
ドリコム/ICT教育のトレンドは!?「EdTech Night!」第3夜
ドリコムは28日、”グローバルにおける教育×インターネットのトレンド”をテーマに、「EdTech Night!」の第3夜を開催した。
急速に進展するICT教育が、世界でどのような状況にあるのか、どのようなトレンドがあるのか、世界で活躍する識者から最新の話題を聞けるとあって会場はほぼ満員。
Quipper日本オフィスの横井明文代表、SMATOOSのAlan Moonsoo Kim代表取締役、デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏専任教授、ベンチャーキャピタリストの尾島菜穂氏が登壇し、前半は講演を行った。講演後には参加者から熱のこもった質問が寄せられ、登壇者たちがそれに答えた。
後半は、登壇者全員が参加し、EdTech(*1)のグローバルなトレンドについてのパネルディスカッション。
司会を務めた、ドリコム ソーシャルラーニング事業部の石井学部長は、MOOCの受講者は多いが、かなりの割合で途中脱落してしまうことに触れ、EdTechで、まず誰でも受けられるというステップに進んだが、次のステップはどうなるのかと投げかけた。
横井代表は、アジアで教師をファンにすることでサービスを広げているが、日本の教師は裁量がなく、横のつながりもあまりないために、その戦略は難しいという。アジア各国でのサービス展開と比べ、日本は圧倒的に難しいと語った。
Alan代表は、拠点のある韓国の状況は、日本と似ており、保守的で動きが遅く、成功を求めてアメリカに出て行ってしまう企業もあると紹介。そうした状況を変えるには、企業が国に働きかける必要があると語った。
佐藤教授は、教育にテクノロジーが当たり前に入っている状態、これがトレンドになって欲しいと思いを述べた。また、トレンドを起こすには、教師や親といった大人を変える必要があり、テクノロジーが身近に触れられる場を作る必要性や、制度や評価の整備が欠かせないと自説を発表。
尾島氏は、生徒を巻き込むというアメリカの事例を紹介。生徒にICTサポート要員のアシスタントをさせる、生徒が先生にICTについて教える講座を作るなど、EdTechを浸透させるために、生徒にリーダーシップをとらせる取り組みもあると語った。
(*1)EdTech:Education(教育)とTechnology(技術)を組み合わせた造語
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