2025年4月17日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.02 <正多角形を描く①>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第2回。
今回は<初級者>向け、Scratchで正多角形を描くプログラム ①です。
▶移動と回転の繰り返しで正多角形を描く
・正方形のプログラム
はじめにペンのブロックを使って線を描けるようにし、キャラクターの初期位置(座標)と向きを指定します。
スクラッチでは、右向きが「90度」なので、最初の向きを90度に設定します。
キャラクターが一瞬で動いてしまわないように、スクリプトを0.2秒停止させてから、向いている方向(右)に200ピクセル移動させます。
次に、正方形の外角である90度だけ左に回転します。
すると、キャラクターは上向きになります。
同様に、200ピクセル移動 → 外角90度左回転を繰り返していくことで、
「右 → 上 → 左 → 下」と動き、正方形が完成します。
この「移動と回転」を4回繰り返すことが、正方形を描くポイントです。

・正三角形に変更するには
正方形のプログラムを正三角形にするには、変更する点はたった2つだけです。
• 繰り返す回数(正方形では4回 → 正三角形では3回)
• 回転する外角の角度(正方形では90度 → 正三角形では120度)
この2点を変更するだけで、キャラクターが正三角形を描く動きに変わります。

▶さまざまな正多角形を描くには
繰り返す回数と回転する外角の角度を変更することで、正五角形、正六角形など、さまざまな正多角形を描くことができます。
たとえば、正五角形なら、繰り返しは5回、外角は72度に設定します。
ただし、移動距離が長すぎると、キャラクターがステージの外の座標へ移動してしまい、図形が崩れてしまうことがあります。
その場合は、移動距離を短くするなど、バランスを見ながら調整してください。

▶算数授業での活用
スクラッチは、ゲームづくりはもちろん、子どものアイデア表現や調べたことの発表など、創造的な活動に幅広く活用できます。また、教科の学びを深めるクイズコンテンツとしても役立ちます。今回は、算数でよく扱う「多角形」の単元と関連させて、正多角形を描くプログラムをご紹介しました。ぜひ、授業の中でご活用ください。
次回は、変数を活用して、多角形をさらに効率よく描く方法をご紹介します。

<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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