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2021年6月15日

GIGA2年目以降こそ必要なICT予算とは

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GIGAスクール構想で1人1台端末が配備されましたが、その後の予算について考えられているでしょうか。子どもたちが安心して学べるICT環境を維持するためには様々なコストがかかります。

早くからiPadを導入してきた同志社中学校の反田任先生に、ICT環境を維持するために何が必要なのか、コストはどれだけかかるのかを解説していただきました。

運用保守にかかる費用とは

同志社中学校 反田 任 先生

まず、ICT導入のビジョンというのはどのような教育・授業を行うのかに始まります。その中でどのようなICTを活用するか、そのためにはどのようなICT環境が学校で必要なのか、とういことは昨年GIGAスクール構想の中で全国の学校がされてきたと思います。

導入時の費用としては、まずネットワーク環境の整備費用です。具体的には、インターネット回線や、学校外へ出ていくためのFirewallの設備、校内の教室をインターネット回線につなぐスイッチングハブ、そしてアクセスポイントなどが必要になってきます。授業に必要なApple TVなどの接続機器なども必要です。さらに、このような機器の導入や、回線を構築する際の設定費用がかかります。

また、これとは別にデバイス環境の費用も発生します。タブレットやパソコンの購入費用はもちろんのこと、端末を管理するためのMDM(モバイル・デバイス・マネジメント)が必要です。本校では「mobiconnect for Education」を導入しています。そして、無料アプリもありますが有償のアプリも様々ありますので、それらの購入も検討が必要です。これらのタブレットやパソコンの設定を先生方でされる場合もあるとは思いますが、ICT支援員の方や設定事業者に依頼するなど費用が発生します。

その他には端末を保管しておくための保管庫も必要です。

導入時の費用

【ネットワーク環境】 【デバイス環境】
・インターネット環境 ・タブレット/パソコン
・Firewall ・管理システム(MDM)
・スイッチングハブ ・導入アプリ(有償)
・Apple TVなどの接続機器 ・保管庫
・設定のための費用など ・設定のための費用など

そして、2年以降の費用も考慮しておかないと、ネットワークの動きやデバイスの活用に大きく影響していきます。まず、インターネット回線の費用です。本校でも専用回線をプロバイダーと契約して引いていますが、この費用が月額約20万円弱かかっています。初期に導入したスイッチングハブやアクセスポイントなどの機器は、もちろんそのまま使えますが点検や保守が必要です。故障したときのことを考えあらかじめ予算化しておくことが大切です。また、これらを支援いただくサポート費用も必要です。ICT支援員やネットワーク管理業務のサポート費用などを見積もっておく必要があります。

タブレットやパソコンなどのデバイスも購入して終わりということはありません。2年以降も年次更新、OSのアップデート作業などがあります。これらを自前でやるのか、外部委託するのかで大きく費用が変わってきます。また、端末の管理運用するためのMDMも継続してライセンス費用が必要ですし、有償アプリについても年間ライセンス費用が必要です。そして、タブレットやパソコンを設定変更するための費用、こういったものが年間サポートの中に入っている場合と独自に必要な場合と様々なケースが考えられますので、これらも見積もっておく必要があります。

2年目以降の費用

【ネットワーク環境】 【デバイス環境】
・インターネット回線機器(スイッチングハブやアクセスポイント等)の点検・保守費用 ・タブレット、パソコンなどの年次更新、アップデート作業
・業務サポート費用 ・管理システム(MDM)、導入アプリの年間ライセンス
・設定変更のための費用

MDMが必要な理由とは?

本校では「mobiconnect for Education」を導入していますが、まずアプリの配信という点で非常に便利です。また、機能の中に「mobiAppsオンデマンド」というアプリがあり、本校の生徒のiPadには校内AppStoreのような形で入れているので、生徒たちがその「mobiAppsオンデマンド」の中から、必要に応じてアプリをダウンロードして使うことができます。アプリの追加や、必要のなくなったアプリの削除が簡単に行えることも非常に便利です。

初期設定でももちろん重要なシステムで、生徒のiPadに様々な設定情報を送ることができます。ネットワークの制限や、Safariのサイト制限なども「mobiconnect for Education」で可能ですので、本校ではFirewallと併せてiPadに制限をかけて生徒たちにどこでも安心・安全に使えるような環境づくりをしています。

理想的な端末管理の組織体制とは

教員が授業デザインや、ICT・タブレットやパソコンを活用してどのように授業を行っていくかということは、非常に大切です。さらに、それに加えてネットワークの管理やタブレット・パソコンの設定まで教員がやるとなると非常に負荷がかかります。それらは切り離して考えていくべきで、情報システムを構築するIT会社にお願いするべきだと思います。
先ほどもお伝えしたように、実際に端末が生徒・児童に配布されてみると、初期だけではなく継続的な費用はもちろん、故障や破損など予想外の費用がかかってくることが分かります。しっかり予算の計画を立てて、備えておくことが大切です。

必要な予算の他、管理AppleIDなどについても解説した本編をご視聴ください。

【出演】
反田 任 氏  (同志社中学校 EdTech Promotions Manager)
2014年度からOne to OneでのiPad導入やWi-Fiネットワークの構築を進めてきた。担当教科は「英語」。ICTを活用しながら、知識、語学力、思考力、コミュニケーション能力をつける発信型の英語教育をめざしている。オンライン英会話を活用した授業や、STEAMを意識した探究型の授業デザインにも取り組む。Apple Distinguished Educator Class of 2015, Intel Teachマスターティーチャー。

サービス情報

MDMサービス「mobiconnect」のホームページはこちら

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