2017年6月26日
宝仙学園小学校のICT活用、学びに向かう力を伸ばすコラボレポート「思考の交差点」
【PR】学びに向かう力を伸ばすコラボレポート「思考の交差点」
~子どもたちの学びがクロスする、リアルタイム授業支援アプリMetaMoJi ClassRoom~
宝仙学園小学校 加藤 朋生
子どもたちが大人になる頃は、私たちが想像もつかない時代がやってくる。いや、もうすでに…
ICT機器の出現により、小学生であっても高度な情報にアクセスが可能となった。コミュニケーションの幅も広がり、全世界の人とつながることができるようになった。技術の革新とともに、私たちの学びの可能性もまた広がりを見せている。
本校は、「意欲的に学ぶ子の育成-主体的・協働的な学びを通して-」という研究目標を掲げている。
子どもたちが、未来を生き抜くために必要な原動力。それが、「意欲」だ。自ら、そして仲間と。ともに考え、未知の状況にも挑んでいけること。それは、やがて「学びに向かう力」となる。生涯にわたって子どもたちを支える礎である。
今年度は、新たに1クラス全員に貸し出すことができる台数のタブレットが導入された。すでに、子どもたちにとっては身近になりつつあるツール。しかし、未知の世界とつながることのできるツールでもある。タブレットの持つ可能性の大きさたるや…「学びに向かう力」があれば、きっと使いこなし、深い学びを実現できると期待している。
「学びに向かう力」を育むリフレクション
今、実感ある学びが求められている。
「自分がなぜ、これを学んでいるのか」「これを学ぶことが、自分の人生にどんな意味をもたらすのか」自らの学びを見つめ直すことが、意欲を高め、「学びに向かう力」を高めることにつながる。
そこで、私が注目した活動がある。「リフレクション(ふりかえり)」だ。
リフレクションと言えば、授業を受けて分かったことや感じたことを自由にまとめたり、ルーブリックなどで段階的に評価したり。方法は様々である。私は、ワンページ・ポートフォリオを採用している。毎時間「学びの足あと」というシートに、授業で学んだことを記録させている。
6年国語 コラボレポート「思考の交差点」
レポートは、一人で行うもの。そんなイメージはないであろうか。
ふりかえる力は、ふりかえりの中でこそ身につくものである。鮮明に、濃密にふりかえること。これが、次の学びへの意欲を生み出す。しかし、一人だけでは、多角的な視野を得ることは難しい。もし、複数人でのリフレクションが可能となれば、より深い省察になるのではないかと考えた。
そこで考案したのが、リアルタイム授業支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」を活用したコラボレポート。子どもたちは、これを「思考の交差点」と名付けた。簡単に言えば、タブレットを通じてみんなで書くレポート。基本、4人1グループ。1人が書き込めば、リアルタイムで他の3人に共有される。みんなの思考がここでクロスし、また一人ひとりが思考活動へと進んでいける。
デザインは、思考ツールをアレンジした。単に文章を綴るよりも、一覧性を高まる。仲間の考えもすぐに見ることができ、進捗状況の確認も容易だ。学習プロセス自体をふりかえることができ、紙媒体よりも加筆・訂正が容易というメリットもある。
6年国語 主題を読み取ろう-物語『遠眼鏡の海』(「コア・マトリクス」を活用して)
6年生が読む物語の多くは、難解な表現技法が使われている。他学年のそれと比べて、解釈することは難しい。そこで、「主題は何か?」ということを追究課題とし、グループで分析を始めた。積極的にコミュニケーションをとりながら合意形成を図っていった。
6年国語 筆者の意図をとらえ自分の考えを伝え合おう-論説文『時計の時間と心の時間』(ストーリー・マップを活用して)
筆者の主張に対して、賛成か反対かを述べていく。二項対立型の話し合いは、学習者にとって自分の考えを持ちやすい活動だ。しかし、ある程度は歩み寄ってはいけるものの、完全な合意形成が得ることは難しい。そこで有効なのは、ストーリー・マップを活用した形式だ。授業の流れに沿って、グループで話し合ったことが整理される。そこから導かれた一人ひとりの考えも、しっかりと表現ができるのも特長だ。
リフレクションは、「学びに向かう力」を伸ばすためには欠かせない活動である。私たちは、魅力的な教材との出合いを演出し、子どもたちの意欲を引き出すことは可能である。しかし、その意欲を「学びに向かう力」へと昇華させるには、子どもたち一人ひとりが、自分の学びをふりかえることが不可欠だ。現在の自分を見つめ、成長の瞬間を感じ取る。仲間との交流の意義を味わい、次の課題へ進んでいく。
コラボレポート「思考の交差点」が、未来を生きる子どもたちの糧となる活動であれば幸いだ。
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