2013年1月30日
KMSI/電子教材用プラットフォームの研究開発を開始
京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI )と立命館大学ゲーム研究センター(RCGS )は1月29日、小学校から高等学校までの教育現場において、タブレット端末を積極的に導入・活用するために必要な電子教材用コンテンツプラットフォームの実用化、および商品化に向けた研究開発を開始すると発表した。
KMSIとRCGSは、電子教科書や電子教材を導入した際にコンテンツを利用する生徒の学習頻度・進捗状態・成績推移など、学習指導に関わる重要な要素を教育者側が取得できる機能が整っていないため、導入後の積極的な活用に至らないケースが多いと分析している。
そこで、さまざまな教育機関向けに図書館システムや授業支援システムなどを提供しているKMSI とゲーム的要素や構造を有するインターフェイスやプロセス設計を用いて、より有効性の高い教育コンテンツやその運用を可能にするため産学協同研究を進めてきたRCGS がコラボし、相互の研究と実践の蓄積を活かして、電子教科書や教材をより本格的に活用するために、タブレット端末上で動作する教育コンテンツプラットフォームの研究および協同開発を開始する。
この教育コンテンツプラットフォームは、各種の教育コンテンツアプリケーションとタブレット端末の間に介在し、これらのコンテンツの利用頻度や学習進捗状況、コンテンツ内のテストなどの成績管理を行い、各生徒の学習指導に活用することが可能となる。
このコンテンツプラットフォームを導入することで、個々の生徒の電子教科書や電子教材での学習進捗状況などの一元管理が可能となり、さまざまな内容と形式を持つアナログ教材やデジタル教材を、教育の目的、生徒の学習段階、教師の必要性などに合わせて自由に組み合わせつつ、適切にデザインされたゲーム性のあるプラットフォームを通じてマネジメントしていくことで、より本質的な意味における教育のデジタル化を進めることができると両社は考えている。
今後のスケジュールとしては 2013年の前半に検証用の試験的なシステムを制作の上、実験用のアップル社製iPadを既に導入している立命館学園の附属中学校・高校学校で実証実験を行う。2013年の後半からは、その結果を踏まえたシステムの改良と各種ガイドラインの策定をより広範な協力会社、機関とともに進める。
問い合わせ先
京セラ丸善システムインテグレーション
事業企画本部 広報マーケティンググループ
電 話:03-6414-2873
立命館大学ゲーム研究センター
立命館大学研究部リサーチオフィス
電 話:075-465-8476
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