2013年8月7日
パナソニック教育財団/「ICT活用教育フォーラム2013」開催
パナソニック教育財団は5日、「ICT活用教育フォーラム2013」を東京都荒川区のホテルラングウッドで開催した。実践研究助成特別研究指定校のメンバーを中心にパナソニック教育財団の委員など89名。
パナソニック教育財団は、学力向上や人間力向上など学校現場での教育課題解決のために、ICTを効果的に活用して取組む教育実践に対して経済的助成と人的助成などの「実践研究助成」を行っている。
その成果報告会が、「ICT活用教育フォーラム2013」。
フォーラムは、パナソニック教育財団遠山敦子理事長の挨拶から始まり、第38回特別研究指定校の中間成果発表が行われた。
第38回特別研究指定校の中間成果報告は、川崎市立平小学校の「豊かに伝えあう力を育む授業作り~『情報活用能力を育成するためのカリキュラムの作成』を通して~」、京都市立一橋小学校の「メディアの特性を理解し、適切な方法を見極めながら課題解決を進める力の育成」の他、高槻市立芝谷中学校、福岡県立戸畑高校、徳島県立盲学校などが行った。
次に、第37回特別研究指定校の成果発表第1部が行われた。報告は守口市立橋波小学校の「多様な教科・領域における活用型学力の育成~電子黒板やタブレットPCなどを用いた活用型学習の実践事例の創造~」、酒田市立飛鳥中学校の「生徒の学習意欲を引き出す『学習評価システム』の構築と授業改善~自らの学習状況を踏まえ、深化・改善のために努力しようとする生徒の育成~」。
その後、大阪教育大学木原俊行教授の「特別研究指定校の実践研究の継続・発展・普及の要因」と題する講演が行われた。Ⅰ期(2008年~2009年)指定校4校と、Ⅱ期(2009年~2010年)指定校3校についての研究から、その要因を抽出して報告した。
成果発表第2部は、鹿児島市立山下小学校の「子どもたちの思考の練磨を目的とした多様な教科・領域におけるICT活用のあり方」、西宮市立北六甲台小学校の「学びを深める子どもの育成~デジタル教科書の活用で基礎学力の確かな定着を図る」、勝山市立村岡(むろこ)小学校の「楽しく なるほど よく分かる 授業づくり~ICTで分かりやすく伝えて~」、京都府立乙訓高校の「ICT活用授業を中心とする『基礎学力の定着・向上』」の取組」の報告があった。
その後、ファシリテーターを放送大学の中川一史教授が務め2部の発表者をパネラーに、パネルディスカッションを行った。ICTと地域連携をテーマに、定着・普及のための実践と学外組織とのネットワーク化のポイント、さらなる発展を目指しての次の一手は何かという点に焦点を当てて進められた。
最後にパナソニック教育財団の赤堀侃司常務理事が総括を行った。これまで教育の分野で科学的な効果測定がなされて来たのかという問題意識から、医学のように厳密な実験計画法を用いることのできない教育分野ではあっても教育現場の科学として、量的ではなく、質的であっても、エビデンスを蓄積する必要性があること。その研究を続けていけば「教育は良くなる」、ICTを活用し実践研究をすすめることと効果には因果関係がある。研究助成を利用して豊かな教育・豊かな授業を!と総括した。
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