2013年11月5日
近畿大学/重度障がい者のPC使用を可能にする世界初の「呼気マウス」
近畿大学は31日、同学の生物理工学部 人間工学科人間支援ロボット研究室の北山一郎准教授と中川秀夫准教授が、呼気だけでPCのマウスを全方向に動かせる世界初の「呼気マウス」を開発したと発表した。
重度の障がい者は、下肢の機能だけでなく上肢の機能の著しい低下がみられる場合がある。
呼気は人間が自分の意志で制御できる最後の機能の一つであるため、この呼気をコントロールすることで、PCの入力を可能にする入力装置の開発は障がい者にとって便利なツールとなる。
「呼気マウス」は、呼気の「強く吹く/弱く吹く/強く吸う/弱く吸う」という4種類の呼気にマウスを対応させ、呼気量により入力装置を多チャンネル化することにより上下左右の動きの制御ができるようにしたもの。
呼気の制御をPCに入力できる装置(呼気マウス)を開発することで、PC上のマウスカーソルを上下左右自由に動かせるようになった。
また、マウスの右クリックと左クリックも、呼気の時間と強さを設定することで実現。これらにより、PC上に示されたメニューを選択できるだけでなく、PCのOSに入っているスクリーンキーボードを使用し、文字を任意に選択する文字入力も可能。
「呼気マウス」を使用することで、重度障がい者がソーシャルネットワーキング・サービスを利用することも可能となり、他者とのコミュニケーションが図れ、生活の質の向上に貢献できるという。
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