2014年4月25日
ベネッセ/「学びとMOOCs」テーマにEdTech シンポジウムを開催
ベネッセは23日、「EdTech 新しい学びのシンポジウム第四回」を東京大学本郷キャンパスで開催した。
「本・著者から広がる、大人の学びにEdTech:ライフロングラーニング」をテーマに、新しく提供を開始した社会人向けオンライン学習サービス「著者大学」の講師などが登壇。3部に分け、パネルディスカッションを行った。
最初に、ベネッセEdTechLabの森安康雄部長が開会の挨拶を述べた。MOOCsが話題になっているが、受講しても最後まで学び続けられないケースも多いと課題を指摘。どうすればモチベーションを持ち続けられるのか、登壇者と一緒に考えたいと、イベントの趣旨に触れた。
第1部は、「本から広がる学びとMOOCs」をテーマに意見を交わした。
ベネッセの高橋淳新規事業プロジェクトリーダーは、ベネッセが社会人を対象に行った学習方法に関する調査を報告。オンラインサービスの継続率は低かったが、本やテキストで学習している人が多くいたという。
ネットストラテジーの平野敦士カール代表は、継続性について、著者が並ぶというほかに、学ぶ人同士が交流することが重要だと指摘。「著者大学」ではそうした学びが行えると語った。
&createの清水久三子代表は、「著者大学」で担当する講義を、自分や人の資料を見せ合うことでフィードバックを行い、スキルを高めあう場にしたいと紹介。
第2部は、「EdTechで広がる学びと体験」と題し、「著者大学」の講師が意見を述べた。
英語インストラクターのヒロ前田氏は、学習する人には自分から学びたくて学ぶ人と、外からの圧力によって行っている人の2パターンがあると指摘。
それを受けて、英語インストラクターの神林サリー氏は、英語は家で自発的にやらなければ伸びない、自分の講義では英語日記をつけてもらうと語った。
商品開発コンサルタントの美崎栄一郎氏は、自分の欲しいものを学ぶのが大人の学習だと定義。そういう場に「著者大学」がなってほしいと期待を述べた。
また、冒頭では、オンライン学習サービスを運営するShareWisの辻川友紀代表と、スマートフォンで利用できる家庭教師サービスを行うmana.bo三橋克仁代表が、事業の紹介を行った。
第3部は、「グローバル人材と大人の学び」がテーマ。
グーグル日本法人前名誉会長の村上憲郎氏は、グローバル人材を、海外に行くのに違和感がないインターナショナル、海外で働き所得を得るマルチナショナル、自分の目的に応じて国を渡り歩くトランスナショナルと3つに分類。また、21世紀を生き抜く上で、英語がそこそこできないとかなりつらい人生が待っていると語った。
アセットベストパートナーズの中原圭介アナリストは、グローバル人材に必要な多様性は、海外経験をしなくても、読書を通してある程度身につけることができる。ベネッセの今回の取り組みは幅広い知識や多様性などを学ぶで、良いきっかけになるのではないかと述べた。
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