2014年5月15日
ジャストシステム/タブレット活用ソフト「ジャストスマイルクラス」発表
ジャストシステムは10日、小学校向けタブレット活用統合ソフト「ジャストスマイルクラス」の新製品発表会を東京・秋葉原のアキバプラザで開催した。
Windows8.1/ 8に対応しており、6月23日(月)から販売を開始する。
会場のアキバホールには小学校の教職員など約150名が参加し、授業でのタブレット活用を前提とした製品の特徴や利用方法について、手元のタブレットを使って実際に体験した。
GMS事業部 植松繁事業部長による主催者挨拶の後、「ジャストスマイルクラス」の紹介を行った。
同社では、1999年に日本語ワープロソフト「一太郎スマイル」、2003年に学校向けアプリを追加した「ジャストスマイル2」を発売以降、教育現場で使い易いソフトを随時発表してきた。ワープロ、表計算、プレゼン、Webブラウザなどのアプリと各種教材を集めた統合ソフトとして、全国の小学校の約8割である1万7000校以上に導入されるなど、教育現場で広く使われている。
普通教室でのタブレット活用が進む中、「ジャストスマイルクラス」は電子黒板との連携やグループ活動、カメラ活用やシミュレーション教材といったジャストスマイルの機能を使って授業を行ってきた教員からの“使い慣れたソフトを使いたい”という要望を受けて開発を進めたものだという。
タブレット活用のソフトとして「活用」「学力」「安心」の3点に着目。「活用」の点では、子どもたちの意見の共有や可視化に便利な「デジタルノート」、タブレットのカメラで撮影した画像や動画を観察・比較する「くらべるツール」などがある。
「学力」では、反復練習で基礎・基本の定着を図るための漢検ドリルや計算ドリル、シミュレーション教材などを収録し、共同学習の場で使える、同時に書き込み可能な「デジタル模造紙」などを用意。
また、ワープロやペイント、スライドといった従来の使い慣れたソフトも収録し、過去のデータ利用ができるなど、タブレット活用が「安心」して行える。
次に、佐賀県佐賀市立若楠小学校の内田明教諭が、5年生理科「振り子の動き」を題材に、「くらべるツール」を活用した模擬授業を行った。
パネルディスカッションでは、千葉県柏市立中原中学校 西田光昭校長、電通国際情報サービス関島章江シニアコンサルタントと内田教諭がパネリストとなり、「教育におけるタブレット活用の課題と展望」をテーマに話し合いが行われた。モデレーターは東北学院大学教養学部 稲垣忠准教授が務めた。
タブレット活用について、内田教諭はWebカメラ活用例として、児童が朗読する自分の姿を撮影して見直しに使う場面や、特別支援学級で折り紙を覚える場面など、タブレットならではの使い方を紹介した。
また、西田校長は、タブレット活用についてはネットワークや保守が今後の課題となると指摘。
関島シニアコンサルタントは、漢字アプリを使って一晩で必要な範囲を学習した子もいるなど、漢字の覚え方ひとつとっても児童一人ひとりに違いがあるとし、タブレットでの学習の可能性を示した。
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