2015年1月14日
ロイロノート/活用アイデア続々 ユーザー会開催
LoiLo(ロイロノート)は10日、「タブレット教育の最前線で活躍している先生の”生の声”が聞ける」をテーマに、「ロイロノート ユーザー会 関東2015」を、東京・北区の桜丘中学・高等学校で開催した。
会場は全国から集まった教師、教育関係者で満席の盛況で、次々に登場する現場の教師たちが発表するロイロノート・スクールの活用法に熱心に耳を傾けた。
冒頭、LoiLoの杉山浩二代表は、ロイロノートの今後のロードマップについて、「ロイロノートを実用的なシンキングツールにしたい」「紙にメモするような感覚で直感的にしたい」「インポート・エクスポートを増やし世界を広げたい」の三点の構想を示した。
その後、十数名の教師が次々に登壇し、様々なロイロノート・スクールの活用事例を発表した。
京都市立錦林小学校の長野健吉教諭は、NTTのテレビ会議システムとロイロノート・スクールを使った、遠隔地交流学習での活用事例を紹介。島根、福島の離れた教室とロイロノートのカードをやりとりすることで考えを共有したり、アドバイスをやりとりして、作品制作にフィードバックしたりして「学びたくなるサイクル」の創出に役立てた。
活用方法としては、「レポートとの作成と発表」「生徒の意見の回収と共有」「反転授業のチェック」「宿題の配布や提出」「英語の音読チェック」などの他、教師が生徒一人ひとりの学習をチェックしてフィードバックするのに利用している。
中学一年生から高校二年生までの生徒に約3000台のiPadを導入している、近畿大学附属高等学校・中学校の増田憲昭教諭は、学校生活全般でのiPad活用を目指しているがロイロノートには日常の授業でiPadが文房具して使えるような機能を期待した。
1人1台iPadを実現している、東京多摩市愛和小学校の宮崎雄大教諭は、ロイロノート・スクールの機能を、「スライド機能」「カード機能」「配信機能」「メモ・カメラ機能」「反転学習機能」「その他の機能」の6つに分類し、かゆいところに手が届く機能と、分かり易い操作で活用していると報告。課題は、家庭のネット環境が未整備なことだとした。
第三部の最後に登壇した、鎌倉学園中学校・高等学校の小林勇輔教諭は、ロイロノートを使う学習では、回答を全員から一気に回収することができるため、教師の板書を待つ解説を写すといった待つ学びから、自ら積極的に考え参加する学びに転換することができる。
生徒の回答を使って解説できるので、多様な考え方を提示することができ、生徒とのコミュニケーションも増加する。そして、「生徒の間違えた答えの中には、宝がある」とロイロノートの使用効果を締めくくった。
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