2015年3月17日
文科省/「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の成果報告会開催
文部科学省は、「ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の成果報告会を13日に開催した。
実証事業では、3つのワーキンググループ(WG)に分かれ、ICT活用による教育効果や測定指標の明確化、指導方法の開発、教員のICT活用指導力を向上させる方法の開発に取り組んだ。
成果報告会ではWGごとに発表を行った。
WG1では、ICT活用した授業と活用しない授業を実施し、アンケートによって意識の違いや、客観テストの成績の違いを分析。2つの授業を比較しながら、教育効果を検証する方法の開発に取り組んだ。
WG1の座長を務めた東京工業大学の清水康敬監事は、同じ学級で単元を前半と後半に分けて、タブレット端末の活用の有無を入れ替えることで活用効果が明確になったと説明。
また、検証方法として、客観テストと意識調査の実施や、テストの実施時期や難易度、満点を統一すること、意識調査を教員が検証したい能力を想定して行うことや、児童生徒番号に対応のあるデータのt検定(*1)を提案した。
WG2では、ICTを活用した指導方法の開発に取り組み、成果を授業の事例を校種と教科別に映像教材、冊子としてまとめた。
報告会では、映像教材の一部を紹介。映像教材は、授業の目標設定に対して、どのようにICTを活用してすればいいのかポイントなどを伝える内容となっている。
また、活用例だけでなく、ICT導入後にありがちな失敗例を学べる映像教材も4つ準備。
映像教材、冊子は4月以降から都道府県や政令指定都市の教育委員会を対象に配布していく予定だ。
WG3では、ICT活用指導力の向上を図るために、学校が主催する校内研修、教育委員会が主催するリーダ養成の研修モデルの構築に取り組んだ。
研修モデルは10のモジュールで構成。構成内容は、推進普及マネジメント、研修計画策定/実施方法、ICT活用デモ、教育情報化概論、教育情報化トレンド、先進・優良事例紹介、授業ICT活用ポイント、スキルアップに向けた心構え、ICT活用授業設計、授業設計ワークショップ。
モジュールは、対象や用途に合わせて、受講数や組み合わせ方を自由に変えられるようになっている。4月以降に準備が整い次第、冊子や電子版資料などを配布していくという。
(*1)t検定:2つの分析標本間の平均値の差を検定する方法
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