2016年1月22日
ICT CONNECT 21/文科省補正予算3.5億円で地域未来塾のICT備品整備
ICT CONNECT 21は21日、教育関連事業者を対象に、文部科学省 地域未来塾関連補正予算と来年度情報教育関連予算についての説明会を開催した。当初1回の予定だった説明会だが事業者の関心が高く、追加で計3回、のべ90名が参加する盛況となった。
地域未来塾関連補正予算については、文部科学省 生涯学習政策局 社会教育課 地域・学校支援推進室がポイントを解説。
2015年度補正予算として、学習支援を促進するために必要なICT機器等の整備予算として3億5000万円を用意。地域未来塾、学校支援地域本部、放課後子供教室など補助金を活用している取組に対して備品(1個あたりの金額が3万円以上)の購入を対象に実施するというもの。
補助金の対象経費となるのは、PC、タブレットPC、プリンターなどのICT機器、アクセスポイントや工事を必要としないLAN設備などの通信に必要な機器、および必要なソフトウェアなどICT関係備品に係わる経費。
また、ICT関連備品以外についても、机、椅子、ホワイトボード、タブレットPC保管庫なども対象にしている。
地域未来塾は、経済的な理由や家庭の事情により、家庭での学習が困難であったり、学習習慣が十分身についていない中学生等を対象とした学習支援を目的に、大学生や教師OBなど地域住民によって実施されている。
今回の補正予算では、地域未来塾等の運営状況に配慮し、ICT機器を活用することで、地域住民が見守りながら進められる教育の場が提供されることが期待されるという。
文部科学省 生涯学習政策局情報教育課による、2016年度予算案の解説では、ICTを活用した様々な教育振興事業や、「アクティブ・ラーニング」、「高大接続」、「大学入試改革」など学習指導要領改訂のポイントが紹介された。
ICT CONNECT 21からは、補正予算活用のための地域未来塾向けの製品・サービスの提案書の提出、製品や事例の情報提供、説明会・展示会等への対応の要請があった。また、文部科学省と連携して進められている「官民協働学習支援プラットフォーム」の取組が紹介され、ポータルサイトの設置が報告された。
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