2016年10月26日
eラーニングアワード フォーラム開幕 日本e-Learning大賞は「Studyplus」
e-Learning Initiative Japanとフジサンケイビジネスアイが主催する「eラーニング アワード 2016 フォーラム」が、26日~28日の3日間の日程で、東京・お茶の水のソラシティカンファレンスセンターで開幕した。
「eラーニングを取り巻く現状と未来」について豊富な事例とともに紹介・発表・議論する国内唯一の総合フォーラムとして開催される『eラーニング アワード 2016 フォーラム』は今年で13回目を迎え、130以上のプログラムに1万人以上が参加する予定だという。
また併催企画として『日本e-Learning大賞』を実施。eラーニングの健全な発展、市場の確立およびコンテンツ・サービス提供企業の育成を支援することを目的に、企業・自治体・団体におけるeラーニングに関する革新的な技術、コンテンツ、導入事例を表彰するもので、「eラーニング アワード 2016 フォーラム」のオープニング式典で表彰する。
今年の「日本e-Learning大賞」(最優秀賞)を受賞したのは、スタディプラスの学習管理プラットフォーム「Studyplus」。
「Studyplus」は、2012年3月に提供を開始した学習管理SNS。学習記録の可視化や学習仲間とのコミュニケーションなどの機能により、学習の習慣化をサポートしている。利用者数は累計200万アカウント(2016年9月現在)を超え、大学進学希望者の3人に1人が利用。高校生の良く使う勉強系アプリでNo.1に選出されているという。
経済産業大臣賞は、TANRENの「昨日の私を超える!ナレッジシェアアプリ TANREN」が受賞。
TANRENは、現場のアナログな接客/接遇/営業等のノウハウをデジタルの力で「可視化」「共有化」を実現した、「ナレッジシェアアプリ」。個別学習や反転学習の考え方を取り入れ、基礎学習の時間を少しでも減らす事で、現場での応用研修への取り組み時間を有意義に使えるような仕組みづくりを行っているという。
文部科学大臣賞を受賞したのは、広尾学園とAsuka Academyによる「グローバルなOERコンテンツを活用した次世代アクティブ・ラーニングの取り組み」。
広尾学園とAsuka Academyは、次世代アクティブ・ラーニングの実践モデル構築を目指して、グローバルなOERコンテンツの日本語翻訳とeラーニング化、学習プラットフォームでの無償公開という協働取り組みを行っている。
その成果物はUCI(カリフォルニア大学アーバイン校)の高校生向け化学学習OER「Open Chem」の日本語版eラーニングコース「やさしい化学」。広尾学園からは17名5チームの高校生が有志参加し、Asuka Academyとともに翻訳活動にあたった。OERの翻訳作業を通して生徒が主体的・能動的に学ぶと同時に、優れたOERの普及という社会貢献につながる活動を継続的に実施している点が独創的だと評価された。
総務大臣賞は、MetaMoJiの『MetaMoJi ClassRoom~子どもの成長や授業内容に応じて使えるリアルタイム授業支援アプリ』が受賞。
「MetaMoJi ClassRoom」は、子どもの成長や授業内容に合わせ、シンプルなノート機能から、高度な協働学習まで幅広く柔軟に対応できるリアルタイム授業支援アプリ。総務大臣賞は、モバイルラーニングなどユビキタス・ブロードバンド時代におけるネットワーク技術の活用や地域貢献に役立つ優良なコンテンツ、サービス、ソリューションを提供する作品が表彰対象で、「MetaMoJi ClassRoom」は、組織における生産性、新規性が評価され受賞に至ったという。
厚生労働大臣賞は、操風会 岡山旭東病院の「医療現場に特化したeラーニングシステム ~シミュレートによる緊急時・急変時の対応精度の向上~」。
医療の現場では、学習や知識の習得だけでなく、咄嗟の判断や対応が求められる。岡山旭東病院では、緊急時・急変時の対応を想定したシミュレーション動画を撮影し、eラーニングと連動して学習する仕組みを開発。従来のeラーニング学習ではカバーできなかった実践的な学習に対して、シミュレーションによる実践と動画記録を活用することで、経験と迅速な判断力を身につけられる学習環境を実現させることができたという。
「eラーニング アワード 2016 フォーラム」は28日まで開催される。
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