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2017年6月7日

カスペルスキーと静岡大、「ジュニアスマホ検定」など無償提供

カスペルスキーと静岡大学は6日、Webサービス「ジュニアスマホ検定」と「情報モラル診断サービス」の2017年度版の無償提供を開始した。

ジュニアスマホ検定メイン画面

ジュニアスマホ検定メイン画面

小中学生のインターネット利用の日常化に伴い、ネット依存、ネットいじめ、犯罪被害といったトラブルが増加。家庭や学校で子どものインターネット利用に関する基礎知識の習得度合いと利用状況を把握することや、その向上と改善への継続的な取り組みは不可欠となっている。

こうした環境下での情報モラル教育の充実を目的とし、カスペルスキーのインターネットセキュリティ分野の知見と、静岡大学 教育学部 塩田真吾准教授の情報モラル教育の専門性をもとに2015年から両サービスを共同で開発・展開している。

小中学生と保護者向け「ジュニアスマホ検定」は、小学校4年生から中学校3年生までの児童や生徒とその保護者を対象にしたWeb検定サービス。質問はスマートフォンなどでのインターネット利用状況と、情報モラル全般(モラル、セキュリティ、法)を検定形式で出題する。子どもは受検を通じてインターネット利用時の基礎知識を学ぶことができ、保護者も同じ検定を受けることで子どもとの知識のギャップを把握できる。検定結果をもとに話し合い、スマートフォンの利用ルールを決めることにも役立つ。2015年6月のサービス開始以来、延べ5300人以上の子どもが受検している。

2017年度版「ジュニアスマホ検定」の更新点は、情報モラル全般について、現在のインターネットを取り巻く状況に沿った質問を加えた。例えば、モラルではスマホ依存や歩きスマホ、セキュリティではWi-Fi利用時の注意、ランサムウェア、法では替え歌に関する著作者人格権など。

一方、小中学校向け「情報モラル診断サービス」は、教員向けのWebサービス。学校で検定を実施し、その結果を全国対比や分布図などでわかりやすく可視化する。情報収集と分析にかかる時間と労力が軽減できるうえ、実情に沿った効果的な指導に役立てることができる。また、結果から注意を要する児童・生徒を抽出し、具体的な指導も可能になる。2015年5月のサービス開始以来、全国約300の小中学校で、延べ1万5000人以上が受検している。

実施した教員からは「子どもたちが楽しそうに取り組んでいたのが印象的。情報モラルやセキュリティの学習にもつながる良い機会となった」「情報モラルは単に知識だけでなく正しい判断に基づいた行動が重要なため、両方から診断できる点に高い信頼性を感じた」などのコメントが寄せられているという。

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