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2018年11月16日
スパコン「京」がGraph500で8期連続で世界第1位を獲得
理化学研究所、九州大学、東京工業大学、バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター、富士通、フィックスターズによる国際共同研究グループは14日、ビッグデータ処理 (大規模グラフ解析) に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングGraph500において、スーパーコンピュータ「京 (ケイ) 」が今年6月に続き8期連続 (通算9期) で第1位を獲得したことを発表した。
近年活発に行われるようになってきた複雑な現象の分析では、多くの場合、分析対象は大規模なグラフ (節と枝によるデータ間の関連性を示したもの) として表現され、それに対するコンピュータによる高速の解析が必要とされている。こうしたグラフ解析の性能を競うのが、2010年から開始されたスパコンランキング「Graph500」。
Graph500では、グラフの探索という複雑な計算を行う速度 (1秒間にグラフのたどった枝の数) で評価され、計算速度だけでなく、アルゴリズムやプログラムを含めた総合的な能力が求められる。Graph500の測定に使われたのは、「京」が持つ8万8128台のノードのうちの8万2944台で、約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝からなるプロブレムスケールの大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功した。
Graph500第1位獲得は、「京」が科学技術計算でよく使われる規則的な行列演算だけでなく、不規則な計算が大半を占めるグラフ解析においても、高い能力を有していることを実証したものであり、幅広い分野のアプリケーションに対応できる「京」の汎用性の高さを示すと同時に、高いハードウェアの性能を最大限に活用できる研究チームの高度なソフトウェア技術を示すものとも言える。
国際共同研究グループでは、「京」が運用開始から6年以上経過しているものの、現在でもビッグデータ解析に関して世界トップクラスのきわめて高い能力を有することが実証されたとしている。この成果の広範な普及のため、同グループはプログラムのオープンソース化を行い、GitHubレポジトリから公開している。また、今後は大規模高性能グラフ処理のグローバルスタンダードの確立を目指していく。
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