2019年3月27日
近大附属中、大規模校・一貫校ならではの課題解決に『すらら』活用
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個別対応に弱点、デジタル教材の課題
従来のデジタル教材といえば、配信された講義動画や問題などを受講する活用法が主流であった。異なる生徒たちが、同じ内容の教材に一斉に取り組む図式だ。もちろんそれぞれの教材に優れた点はあるが、一方で「アナログでもできることを、デジタルに移行しただけではないか」という指摘もあったのは事実だ。教材のコンテンツが均一化されがちなため、どうしても「理解」「定着」「活用」のどこかに運用の軸を置かざるを得ないからである。教材自体の難易度も同様だ。
結果として、生徒個々の特徴や現有学力に合わせた、いわゆる“アダプティブ”な学びとはほど遠くなる。アナログの一斉指導が抱える弱点・課題がそのまま残っていた、とも言えるだろう。
『破壊的イノベーション理論』で知られるC・クリステンセン教授(ハーバード・ビジネス・スクール)は、ICT教育の黎明期から「理想的な学習方法は人によって異なり、その実現にはコンピュータ導入が最適だ」と説いてきた。つまり、アダプティブな学びとICTの親和性の高さに言及しているわけだが、現状はそれを活かしきれていなかったのかもしれない。
アダプティブな学習環境を実現した『すらら』
そうした課題を背景に生まれたのがすららネットが提供する『すらら』だ。親しみやすいキャラクターを用いた対話型のレクチャーや、ゲーム感覚で競い合えるシステムなどいくつかの特長があるが、教育現場で特に高い評価を得たのが、先述したアダプティブ・ラーニングの環境を具体化したことである。
例えば、オーダーメイド式の出題機能がそうだ。生徒各々に合わせたレベルの問題が自動で出題され、間違えた場合も「なぜ間違えたのか」まで個別に指摘してくれる。
さらに、個々の学習計画の管理や、それをふまえた指導者側とのコミュニケーションが可能なため、個別のカリキュラムを作成することもできる。まさに、自分用にカスタマイズされた、多様な学びの環境だと言えよう。
大規模校ならではの問題を『すらら』で解決
その『すらら』の特性を自校の個性にうまく活かしているのが、近畿大学附属中学校(大阪府)だ。同校は全国屈指のICT教育先進校だが、それとは別にもう一つの特徴を持つ。中学だけでも850名超、高校を含むと3600名超もの生徒数を誇るマンモス校で、その規模を背景に、方向性が大きく異なる三つのコース制度を敷いていることだ。
具体的には、医学・薬学部を目指す『医薬コース』、国公立大を目指す『英数コース アドバンスト』、系列の近畿大学進学を前提とする『英数コース プログレス』を擁している。
生徒の現有学力も学習意欲も非常に「縦長」で、ICT先進校と呼ばれる同校であっても、この規模を対象に個別の学習支援を行うことは非常に大きな壁となっていた。
同校の橋本晃一教頭はこう明かす。「医・薬学部や国公立大を目指す上位層は、もともと安定して学力が高く、自学習慣も比較的身についている。難易度の高い問題をどんどんこなしていきたいところだ。かたや中間層以下は、個々の学力差が大きく自学習慣もあまりない傾向が強い。求められるのは根本的な底上げだった。もちろん、どの学力層においても、家庭学習時間を増やして基礎学力定着を目指す必要性は変わらないが、これだけの学校規模だ。ただでさえ多忙な教員の物理的・時間的負担を増やすことなく、全方位に対応した個別の学習支援体制を作ることが理想だった」。
この課題解決にあたり、教材選定で同校が重視した観点は三つ。「①学力差が大きい環境でも、個々に対応できるアダプティブな機能」「②学習習慣が根付いていない学力下位層が、一人で家庭学習しても理解できる機能」「③大人数でも利用可能な、組織だったICTの立ち上げ支援経験を持っていること」であるが、それを満たしたのが『すらら』だった。
アナログなコミュニケーション時間の確保が可能に
実際の運用例としては、始業前の「朝テスト」を実施し、その結果をふまえて『すらら』での復習(家庭学習)に繋げるのが基本。様々なICTツールを活用しているだけあって、各ツールに求める成果を明確に使い分けている同校だが、『すらら』に求めたのは、復習と学習姿勢の定着だ。
同校学年主任の田代悠教諭は、『すらら』を導入・使用した実感をこう語る。
「いかにアダプティブな環境であろうとも、家庭学習をやらない生徒はやらないものだ。そんな時こそ直接的な声かけなどアナログなアプローチが必要だが、その時間を生み出せたのも『すらら』の影響が大きい。テストの正誤判定や個別の出題を教員が行う必要がないためだ」。
発展的な応用としては、学力上位層に対する「反転学習」への活用が見られる。基礎的な知識は『すらら』の自宅学習でカバーし、授業では発展・応用的な内容に踏み込む学習法だ。
例えば英語のグループ学習では、生徒だけで授業を回すような取り組みを行っている。
一貫校の特性とも相性が良い
同校が幼稚園から大学まで有する一貫校であることも、『すらら』との相性が良かったようだ。特に『英数コース プログレス』は原則として近畿大学進学が保証されるため、その側面として、生徒が大学入試を目的とした学習意欲や危機感を抱きにくい点は否めない。加えて、大学入学後に活用できるような思考力や行動力の育成を重視したカリキュラムが組まれているため、基礎学力や家庭学習習慣の定着が欠かせなかったのだ。
また一貫校だけに、中学から高校に上がる際、各生徒の学習ログはそのまま活用できる。新たに実力を把握する必要がないため、中学時の学習に多少の取りこぼしがあっても『すらら』を復習教材として活用できる。加えて2018年度から、附属小学校でも『すらら』運用を開始しており、こことの連携にも期待が高まっている。
基本的に学校とは、集団・多人数での学びの場だ。しかしそれは、イコール「アダプティブな学びが不可能である」ことを意味しない――そんな展望が見える時代になってきたようだ。
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