- トップ
- 企業・教材・サービス
- カスペルスキー、サイバー犯罪グループ「ScarCruft」の猛威を発見
2019年5月21日
カスペルスキー、サイバー犯罪グループ「ScarCruft」の猛威を発見
Kaspersky Labのグローバル調査分析チームは、韓国語話者であり高度なスキルを持つサイバー犯罪グループ「ScarCruft」が、接続されたBluetoothデバイスを識別するコードなどの新しいツールによって、標的から収集する情報の種類と量を拡大していることを発見した。
ScarCruftは、主に朝鮮半島と関連のある外交機関や企業を標的とし、政治的な情報を狙っているという。最新動向では、新たなエクスプロイトのテスト、モバイルデバイスのデータへの関心を高めているほか、正規のツールやサービスを自らのサイバースパイ活動のために改造する高い能力のあることが分かった。
ScarCruftによるAPT攻撃は、標的型攻撃メールまたは水飲み場型攻撃のいずれかで、エクスプロイトやそれ以外の手法を使って特定の対象者に感染させることから始まる。続いて、Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)の回避を可能にする第1段階の感染が行われるが、通常は正規の侵入テストの目的で組織内に展開されるコードを使用することで、より高い権限で次の段階のペイロードを実行することが可能となる。
このマルウェアは、ネットワークレベルでの検知を回避するために、ステガノグラフィを利用して画像ファイルに悪意あるコードを隠している。感染の最終段階では、クラウドサービスベースのバックドア「ROKRAT」をインストールする。このバックドアは標的のシステムとデバイスからさまざまな情報を収集し、窃取した情報をBox、Dropbox、pCloud、Yandex.Diskの4つのクラウドサービスに転送する。
また、ScarCruftはモバイルデバイスからデータを盗むことに関心を持っており、Windows Bluetooth APIを利用してBluetoothデバイスの情報を窃取するマルウェアも見つかっている。
関連URL
最新ニュース
- 20代の「仕事と学歴」に対する意識調査 =Personal調べ=(2024年11月21日)
- 共働き家庭の子どもの教育、「母親主導」51.4%、「夫婦共同」33.5%、「父親主導」13.9%=明光義塾調べ=(2024年11月21日)
- マイナビ、高校生向け探究学習サイト「Locus」を全国の高校へ4月から無償提供(2024年11月21日)
- チエル、全日本教育工学研究協議会全国大会(JAET)東京都港区大会に出展(2024年11月21日)
- 明治学院大学、生成AIで個人の「顔表情からの感情推定」を可能に 学生グループが受賞(2024年11月21日)
- 高度人材育成機構、「DX認定企業調査報告書 2024年版」公開(2024年11月21日)
- ISEN、「令和5年度学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書を公表(2024年11月21日)
- プログラミング教育「HALLO」、年長~中学生対象の「冬期講習会」を開催(2024年11月21日)
- CKCネットワーク、「出席扱い制度オンライン説明会」12月に開催(2024年11月21日)
- ワオ高校、通信制高校で海外を目指す 海外大学進学セミナー 23日オンライン開催(2024年11月21日)