2019年7月24日
公立高等学校の教員の働き方、ICT活用の情報が不足? スキャネット調べ
スキャネットは23日、全国の公立高等学校の教職員を対象に、教育現場における働き方の実態調査の結果を発表した。
それによると、教育現場における働き方は、改善の兆しは見えてきてはいるものの、ほとんどの学校で未だに改善はされておらず、多くの教員が、試験問題の作成や採点のため自宅で持ち帰り業務を続けているという実態が明らかになったという。
スキャネットでは、2019年5月から6月末の約2ヵ月間、全国約300校の公立の高等学校に向けて、教育現場の働き方の実態を把握するアンケート調査を実施。北海道から九州にいたる高等学校から、約113件のアンケートサンプルを回収し、それぞれの職場における残業や持ち帰る業務、ICTの活用実態を把握した。
昨今の教育現場における働き方の改善について、「少しずつ徐々に改善されるようになった(49.1%)」が最も多いものの、依然として「ほとんど改善されていない(39.3%)」 という人が多い状況。
また、平日や休日ともに自宅で業務を行っている教員は 65.2%(よくある:18.8%、たまにある:46.4%)を占めており、「試験問題の作成(27.7%)」や「試験問題の採点(16.3%)」が上位を占め、それぞれ平均で週に4時間を要していることが判明した。
さらに、校内におけるICT導入率は59.8%ではあるものの、「公務支援ツール(33.9%)」や「電子黒板(19.3%)」、「Wi-Fi 環境(19.3%)」などにとどまった。
残業や自宅業務の対象になっている「試験問題の採点ツール」は利用率は低く、87.5%が使用せず、そのほとんどがそのような採点ツールがあることを認知していなかった。しかし、採点ツールの利用意向は高い(59.8%)ことも分かったという。
指導要録管理や出欠管理、成績処理や通知表作成などが可能な「校務支援ツール」の導入率は比較的高いが、教員の残業や自宅作業の比重が非常に高い「試験問題の採点」においてはICT化が進んでいないこと、またその原因の一つに、教員の中でICTに関する情報が不足していることも改めて把握したとしている。
関連URL
最新ニュース
- 小学生の半数が「大人になったら選挙に行くと思う」と回答=ベネッセ調べ=(2025年7月8日)
- デジタルハリウッド、長野県から「デジチャレ信州2026」委託 受講生募集8月開講(2025年7月8日)
- RePlayceと横須賀市、メタバース空間上で高校生が地域のテーマに取り組む「はたらく課」始動(2025年7月8日)
- 学区を重視している人が物件を探すタイミングは「入学の1年前まで」が最多=アットホーム調べ=(2025年7月8日)
- 成蹊学園、成蹊中高生が成蹊大学の研究室で「自動操縦」ロボットのプログラミング体験(2025年7月8日)
- 東京藝術大学、修士課程「総合芸術としてのゲーム専攻」を来春新設(2025年7月8日)
- パナソニック教育財団、小中学校対象「プレゼンテーションコンクール2025」応募受付開始(2025年7月8日)
- 駿台グループ、インテックス大阪で開催される「第10回関西教育ICT展」に出展(2025年7月8日)
- アジラ、大阪大学箕面キャンパスにAI警備システムを導入(2025年7月8日)
- 角川アスキー、さいたま市主催「マインクラフト作品コンテスト」の募集開始(2025年7月8日)